Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

デバイス情報の取得

次の目的で、HADB データ (ディスク記憶装置) デバイスの空き領域を監視します。

hadbm deviceinfo コマンドを使用して、データデバイス内の空き領域に関する情報を取得します。このコマンドを実行すると、データベースの各ノードについて次の情報が表示されます。

コマンド構文は次のとおりです。

hadbm deviceinfo  [--details]  
[--adminpassword=password | --adminpasswordfile=file]  
[--agent=maurl]  [dbname]

dbname オペランドにはデータベース名を指定します。デフォルトは hadb です。

--details オプションを指定すると、次の追加情報が表示されます。

その他のコマンドオプションの説明は、「一般的なオプション」を参照してください。

詳細については、hadbm-deviceinfo(1)を参照してください。

ユーザーデータ用に使用可能な空き容量を算定するには、合計デバイスサイズから HADB 用に予約済みの容量 (LogBufferSize の 4 倍 + デバイスサイズの 1%) を減算します。ログバッファーのサイズがわからない場合は、コマンド hadbm get logbufferSize を使用してください。たとえば、合計デバイスサイズが 128M バイトで LogBufferSize が 24M バイトの場合、ユーザーデータ用に使用可能な容量は 128 – (4 x 24) = 32M バイトです。この 32M バイトのうち、半分はレプリケートデータ用に使用され、約 1 % が索引用に使用されるため、実ユーザーデータに使用できるのは 25 % だけです。

ユーザーデータに使用可能な容量は、合計サイズと予約済みサイズの差です。将来的にデータを再断片化するのであれば、空き容量がユーザーデータに使用可能な領域の 50% にほぼ等しくなるようにする必要があります。再断片化がふさわしくない場合は、データデバイスを最大限度まで活用することができます。システムのデバイス容量が不足すると、リソース消費警告が履歴ファイルに書き込まれます。

HADB の調整に関する詳細については、『Sun Java System Application Server パフォーマンスチューニングガイド』を参照してください。


例 3–16 デバイス情報を取得する例

コマンド

hadbm deviceinfo --details

を実行すると、次の例のような結果が表示されます。

NodeNO Totalsize Freesize Usage NReads NWrites DeviceName
0      128       120      6%    10000  5000    C:\Sun\SUNWhadb\hadb.data.0
1      128       124      3%    10000  5000    C:\Sun\SUNWhadb\hadb.data.1
2      128       126      2%     9500  4500    C:\Sun\SUNWhadb\hadb.data.2
3      128       126      2%     9500  4500    C:\Sun\SUNWhadb\hadb.data.3