Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

負荷分散のためのアプリケーションの有効化

ロードバランサによって管理されるすべてのサーバーは、アプリケーションの同じセットが配備されていることを含め、同じように設定されている必要があります。アプリケーションが配備されてアクセス可能になると (配備手順の実行中または完了後)、負荷分散を有効にする必要があります。アプリケーションで負荷分散が有効化されていない場合、そのアプリケーションが配備されているサーバーへの要求が負荷分散およびフェイルオーバーされていても、アプリケーションへの要求は負荷分散およびフェイルオーバーされません。

アプリケーションを有効にする際に、アプリケーション名とターゲットを指定します。ロードバランサが複数のターゲット (2 つのクラスタなど) を管理している場合は、すべてのターゲットでアプリケーションを有効にしてください。

管理コンソールを使用してアプリケーションを有効化するには、左側の区画で「HTTP ロードバランサ」ノードをクリックし、ノードの下に表示されるリストから目的のロードバランサをクリックします。前の手順の説明に従って「ターゲット」タブを開き、必要なクラスタをクリックします。ここで「アプリケーション」タブを開き、必要なアプリケーションを選択し、「その他の操作」ドロップダウンリストから、「ロードバランサ有効」を選択します。コマンド行からこれを行う場合、コマンド asadmin enable-http-lb-application を使用できます。コマンドの詳細については、enable-http-lb-application(1) を参照してください。

新しいアプリケーションを配備する場合にも、アプリケーションで負荷分散を有効にして、再度ロードバランサ設定をエクスポートする必要があります。