Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

べき等 URL の設定

べき等要求とは、再試行時にアプリケーションに変更や不一致をもたらさないタイプの要求です。HTTP の場合、GET などの一部のメソッドはべき等的ですが、POST などその他のメソッドはそうではありません。べき等 URL の再試行では、サーバーまたはデータベースの値が変更されてはいけません。ユーザーが受信する応答が変更されるだけです。

べき等要求の例としては、検索エンジンクエリーやデータベースクエリーがあります。基礎となる原則は、再試行によってデータの更新や変更が発生しないことです。

配備されたアプリケーションの可用性を向上させるには、ロードバランサによって処理されたすべてのアプリケーションサーバーインスタンスに、失敗したべき等の HTTP 要求を再試行する環境を設定します。このオプションは、検索要求の再試行など、読み取り専用の要求に使用されます。

sun-web.xml ファイルに、べき等 URL を設定します。ロードバランサ設定をエクスポートする場合、べき等 URL の情報は自動的に loadbalancer.xml ファイルに追加されます。

べき等 URL の詳細については、『Sun Java System Application Server 9.1 Developer’s Guide』「Configuring Idempotent URL Requests」を参照してください。