Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

ノードエージェントの作成

ノードエージェントを作成するには、ノードエージェントを実行するマシンで、asadmin コマンドの create-node-agent をローカルに実行します。

ノードエージェントのデフォルト名は、ノードエージェントを作成するホストの名前です。

ノードエージェントのプレースホルダをすでに作成している場合は、ノードエージェントプレースホルダと同じ名前を使用して、関連したノードエージェントを作成します。ノードエージェントのプレースホルダをまだ作成しておらず、DAS が起動していて到達可能である場合、create-node-agent コマンドは DAS 上にノードエージェント設定 (プレースホルダ) も作成します。

コマンド構文の詳しい説明については、コマンドに関するオンラインヘルプを参照してください。

セキュリティー保護された通信を行うように、DAS およびノードエージェントが設定される場合があります。この状況では、ノードエージェントが起動されるとき、DAS がノードエージェントに送信する証明書をノードエージェントの側で検証する必要があります。証明書を検証するために、ノードエージェントはそのローカルトラストストアから証明書を検索します。このトラストストアはマスターパスワードによって保護されています。ユーザーにパスワードの入力を求めることなくノードエージェントを起動できるようにするには、ノードエージェントの作成時に、ノードエージェントのマスターパスワードをファイルに保存します。ノードエージェントのマスターパスワードをファイルに保存しない場合、ユーザーはノードエージェントを起動するたびにマスターパスワードの入力を求められます。


注 –

状況によっては、DNS 経由で到達可能なホストの名前を指定する必要があります。詳細については、「DNS に到達可能なホストに対してノードエージェントを作成する」を参照してください。


Procedureノードエージェントを作成するには

  1. 次のコマンドを入力します。


    asadmin create-node-agent --host das-host --port port-no --user das-user 
    [--savemasterpassword=true] nodeagent
    

    ユーザーにパスワードの入力を求めることなくノードエージェントを起動できるようにするには、ノードエージェントのマスターパスワードをファイルに保存します。ノードエージェントのマスターパスワードをファイルに保存するには、ノードエージェントを作成するためのコマンドで、--savemasterpassword オプションを true に設定します。

    --savemasterpasswordtrue に設定すると、マスターパスワードの入力を求められます。それ以外の場合、パスワードの入力を求められることはありません

    --host das-host

    ドメイン管理サーバー (DAS) が稼働しているホストの名前を指定します。

    -port port-no

    ドメインを管理するための HTTP または HTTPS ポート番号を指定します。

    --user das-user

    DAS ユーザーを指定します。

    nodeagent

    作成するノードエージェントの名前を指定します。この名前はドメイン内で一意である必要があります。


例 8–1 ノードエージェントの作成


asadmin create-node-agent --host myhost --port 4848 --user admin nodeagent1

このコマンドは、nodeagent1 という名前のノードエージェントを作成します。ノードエージェントが通信する DAS は、マシン myhost 上で稼働しています。エージェントのドメインを管理するための HTTP ポートは 4848 です。DAS ユーザーの名前は admin です。


ProcedureDNS に到達可能なホストに対してノードエージェントを作成する

次の状況では、DAS が稼働しているホストが DNS 経由で到達可能である必要があります。

  1. ドメインを作成するための create-domain コマンドで、--domainproperties domain.hostName=das-host-name オプションを指定します。

    das-host-name は、DAS が稼働しているマシンの名前です。

  2. ノードエージェントを作成するための create-node-agent コマンドで、次のオプションを指定します。

    • --host das-host-namedas-host-name は、手順 1 で指定した DAS ホスト名です。このオプションは、ファイル as-install/nodeagents/nodeagentname/agent/config/das.properties 内の agent.das.host プロパティーに対応します。

    • --agentproperties remoteclientaddress=node-agent-host-namenode-agent-host-name は、DAS がノードエージェントへの接続に使用するホスト名です。このオプションは、ファイル as-install/nodeagents/nodeagentname/agent/config/nodeagent.properties 内の agent.client.host プロパティーに対応します。

hosts ファイルの更新によるホストの指定

別の解決法は、プラットフォームに特定のホスト名およびアドレス解決を定義する、hosts ファイルを更新し、ホスト名を正しい IP アドレスに解決することです。ただし、DHCP 使用して再接続する時に、異なる IP アドレスを割り当てられる可能性があります。その場合、各サーバーでホスト解決ファイルを更新する必要があります。