Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

hadbm create コマンド構文

hadbm create [--package=name] [--packagepath=path] [--historypath=path] [--devicepath=path] [--datadevices=number ] [--portbase=number] [--spares=number] [--set=attr-val-list] [--agent=maurl] [--no-cleanup] [ --no-clear ] [ --devicesize =size] [--dbpassword=password | --dbpasswordfile=file ] --hosts=host list [--adminpassword=password | --adminpasswordfile=file | --no-adminauthentication ] [dbname]

dbname オペランドには データベース名を指定します。この名前は一意でなければなりません。データベース名が一意であることを確認するために、hadbm list コマンドを使用して既存のデータベース名を一覧表示します。複数のデータベースを作成する必要がなければ、デフォルトのデータベース名を使用してください。たとえば、同じセットの HADB マシン上に独立データベースで複数のクラスタを作成するには、クラスタごとに別個のデータベース名を使用します。

hadbm create コマンドは、エラーメッセージをログファイルではなくコンソールに書き込みます。

表 3–7 には、hadbm create コマンドの特殊オプションが説明されています。追加のコマンドオプションの説明は、「一般的なオプション」を参照してください。

表 3–7 hadbm create オプション

オプション (省略形) 

説明 

デフォルト 

--datadevices= number

-a 

各ノード上のデータデバイスの数。1〜8 を含みます。データデバイスには 0 から始まる番号が付けられます。 

--devicepath= path

-d 

デバイスへのパス。デバイスには次の 4 つがあります。 

  • DataDevice

  • NiLogDevice (ノード内部ログデバイス)

  • RelalgDevice (関係代数クエリーデバイス)

  • NoManDevice (ノードマネージャーデバイス)。

    このパスは存在していて、書き込み可能であることが必要です。このパスをノードまたはデバイスごとに異なる設定にする場合は、「異機種システム混在デバイスパスの設定」を参照してください。

Solaris および Linux: /var/opt/SUNWhadb

Windows: C:\Sun\AppServer\SUNWhadb\vers。ここで、vers は HADB バージョン番号です。

デフォルトは、管理エージェント設定ファイル内の ma.server.dbdevicepath によって指定されます。詳細については、「設定ファイル」を参照してください。

--devicesize= size

-z 

各ノードのデバイスサイズ。詳細については、「デバイスサイズの指定」を参照してください。

「既存ノードへの記憶スペースの追加」の説明に従って、デバイスサイズを増やします。

1024M バイト 

最大サイズは、オペレーティングシステムのファイルサイズまたは 256G バイトの小さい方となります。最小サイズは次のとおりです。 

(4 x LogbufferSize + 16M バイト) / n

ここで、n--datadevices オプションで指定されたデータデバイスの番号です。

--historypath= path

-t 

履歴ファイルへのパス。このパスはすでに存在していて、書き込み可能であることが必要です。 

履歴ファイルの詳細については、「履歴ファイルの消去と保存」を参照してください。

デフォルトは、管理エージェント設定ファイル内の ma.server.dbhistorypath によって指定されます。詳細については、「設定ファイル」を参照してください。

Solaris および Linux:/var/opt/SUNWhadb

Windows の場合: REPLACEDIR (実行時に実際の URL に置換される) をクリックします。 

--hosts= hostlist

-H 

データベース内のノードのホスト名または IP アドレス (IPv4 のみ) のコンマ区切りリスト。DNS 検索への依存を避けるため、IP アドレスを使用してください。ホスト名は必ず絶対名にします。localhost127.0.0.1 をホスト名として使用することはできません。

詳細については、「ホストの指定」を参照してください。

なし 

--package=name -k

HADB パッケージの名前 (バージョン)。パッケージが見つからない場合は、デフォルトパッケージが登録されます。 

このオプションは推奨されていません。hadbm registerpackage コマンドを使用して、パッケージをドメインに登録してください。 

なし 

--packagepath=path-L

HADB ソフトウェアパッケージへのパス。パッケージがドメインに登録されていない場合にのみ使用します。 

このオプションは推奨されていません。hadbm registerpackage コマンドを使用して、パッケージをドメインに登録してください。 

なし 

--portbase= number

-b 

ノード 0 に使用するポートベース番号。 後続のノードには、この番号から 20 刻みでポートベース番号が自動的に割り当てられます。各ノードはそれ自身のポートベース番号とそれに続く 5 つの連続する番号のポートを使用します。 

同じマシン上で複数のデータベースを実行するには、明示的にポート番号を割り当てるように計画します。 

15200 

--spares= number

-s 

スペアノードの数。この数は、偶数かつ --hosts オプションに指定したノード数より少ない数でなければいけません。

--set=attr-val-list

-S 

name =value 書式のデータベース設定属性のコンマ区切りリスト。データベース設定属性の説明は、「履歴ファイルの消去と保存」を参照してください。

なし 


例 3–3 データベースの作成例

次に示すのは、データベースを作成するコマンドの例です。

hadbm create --spares 2 --devicesize 1024  --hosts n0,n1,n2,n3,n4,n5