Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

グループ管理サービス

グループ管理サービス (GMS) は、クラスタ内のインスタンスに対して有効になっている基盤コンポーネントです。GMS を有効にすると、クラスタインスタンスで障害が発生した場合にクラスタおよびドメイン管理サーバー (DAS) が障害を認識し、障害発生時に必要な処理を実行することができます。Application Server の多くの機能は GMS に依存します。たとえば、GMS は IIOP フェイルオーバー、インメモリーレプリケーション、トランザクションサービス、およびタイマーサービスの各機能によって使用されます。

クラスタ内の複数のサーバーインスタンスが異なるマシンに配置されている場合は、それらのマシンが同じサブネット上にあることを確認してください。


注 –

GMS 機能は開発者プロファイルでは利用できません。クラスタプロファイルおよびエンタープライズプロファイルでは、デフォルトで GMS が有効です。


GMS は Shoal フレームワークの中心的なサービスです。Shoal の詳細については、Project Shoal ホームページを参照してください。

Procedureクラスタに対して GMS を有効または無効にする

  1. ツリーコンポーネントで、「クラスタ」を選択します。

  2. クラスタの名前をクリックします。

  3. 「一般情報」で、必要に応じて「ハートビート有効」チェックボックスが選択または選択解除されていることを確認します。

    • GMS を有効にするには、「ハートビート有効」チェックボックスが選択されていることを確認します。

    • GMS を無効にするには、「ハートビート有効」チェックボックスが選択解除されていることを確認します。

  4. GMS を有効にしており、GMS で使用するデフォルトのポートおよび IP アドレスを変更する必要がある場合は、これらの設定値を変更します。

  5. 「保存」をクリックします。

GMS の設定

使用環境に合わせて GMS を設定します。これは、GMS が障害を確認する頻度を決定する設定値を変更することによって行います。たとえば、障害検出試行の間のタイムアウト、障害が疑われるメンバーの再試行の回数、または、クラスタのメンバーを確認するときのタイムアウトを変更できます。

管理コンソールで監視を設定するには、「Application Server 」ノード > 「設定」 > 「グループ管理サービス」の順に選択します。

同機能を持つ adadmin コマンドは get および set です。