Sun Java System Application Server 9.1 配備計画ガイド

フェイルオーバー容量の計画

フェイルオーバー容量の計画では、サーバーまたはプロセスに障害が発生した場合にシステムがデータをシームレスに復元して処理を続行できるようにするには Application Server 配備にサーバーやプロセスをどれだけ追加する必要があるかを決定します。システムが過負荷になると、プロセスまたはサーバー障害が発生して、応答時間の低下や、場合によってはサービスの完全な停止を引き起す可能性があります。このような状況に対して準備することは、配備を成功させるために重要です。

容量 (特に、ピーク負荷時の容量) を維持するには、既存の配備に、Application Server インスタンスを実行しているスペアマシンを追加します。

たとえば、それぞれ 1 つの Application Server インスタンスを実行している 2 台のマシンから成るシステムを考えてみます。これらのマシンが合わせて、1 秒あたり 300 要求のピーク負荷を処理しています。これらのマシンの 1 つが使用不可になった場合は、マシン間の負荷分散が均一であると仮定すると、システムは 150 の要求しか処理できません。したがって、ピーク負荷時の要求の半分はサービスを受けられなくなります。