このトポロジでは、Application Server インスタンスと HADB ノードが別のマシン上に存在します。このため、 分離層と呼ばれています。
このトポロジには、共存トポロジに比べて多くのハードウェアが必要です。このトポロジは、異なる種類のマシンがある場合に適している可能性があります。Application Server インスタンスをホストするためにあるマシンのセットを割り当て、HADB ノードをホストするために別のセットを割り当てることができます。たとえば、より性能の高いマシンを Application Server インスタンスに使用し、ほかのマシンを HADB に使用することもできます。
次の図は、分離層トポロジを示しています。
このトポロジでは、マシン SYS0 は Application Server インスタンス A を、マシン SYS1 は Application Server インスタンス B をそれぞれホストしています。これらの 2 つのインスタンスは、セッション情報を次の 2 つの DRU に持続させるクラスタを形成します。
DRU0 は 2 台のマシン、SYS2 と SYS4 で構成されます。HADB ノードのアクティブ 0 はマシン SYS2 上にあり、HADB ノードのスペア 2 はマシン SYS4 上にあります。
DRU1 は 2 台のマシン、SYS3 と SYS5 で構成されます。HADB ノードのアクティブ 1 はマシン SYS3 上にあり、HADB ノードのスペア 3 はマシン SYS5 上にあります。
あるマシンに障害が発生した場合でも、任意の DRU の完全なデータが引き続きほかのマシンに使用可能になるように、DRU 上のすべてのノードが異なるマシン上にあります。
分離層トポロジのバリエーションとして、構成に対して水平方向により多くのマシンを追加することにより、Application Server インスタンスの数を増やします。たとえば、新しい Application Server インスタンスを作成することにより、構成例に別のマシンを追加します。同様に、HADB ノードをホストするためのマシンを追加することにより、HADB ノードの数を増やします。HADB ノードは、各 DRU に対して 1 つずつ、ペアで追加する必要があることに注意してください。
「分離層トポロジのバリエーション」は、この構成を示しています。
この構成では、Application Server インスタンスをホストしている各マシンに 2 つのインスタンスがあります。したがって、クラスタ内には合計 6 つの Application Server インスタンスが存在します。
HADB ノードは、マシン SYS3、SYS4、SYS5、および SYS6 上にあります。
DRU0 は、次の 2 台のマシンで構成されます。
HADB ノードのアクティブ 0 と HADB ノードのアクティブ 2 をホストしている SYS3。
HADB ノードのスペア 4 と HADB ノードのスペア 6 を含む SYS5。
DRU1 は、次の 2 台のマシンで構成されます。
HADB ノードのアクティブ 1 と HADB ノードのアクティブ 3 をホストしている SYS4。
HADB ノードのスペア 5 と HADB ノードのスペア 7 をホストしている SYS6。
HADB ノードをホストしている各マシンが 2 つのノードをホストしています。したがって、4 つのアクティブノードと 4 つのスペアノードの、合計 8 つの HADB ノードが存在します。