Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

インライン関数

SPARC プラットフォームで dbx を使用すると、インライン関数にブレークポイントを設定できます。呼び出し側で、インライン関数からの最初の命令の停止を制御します。インライン関数で、非インライン関数と同様に dbx 操作 (stepnextlist コマンドなど) を実行できます。

where コマンドを実行すると、呼び出しスタックがインライン関数とともに表示されます。また、インラインパラメータの場所情報がある場合は、パラメータも表示されます。

呼び出しスタックを上下に移動する up および down コマンドも、インライン関数でサポートされています。

呼び出し側からのローカル変数は、インラインフレームにはありません。

レジスタがある場合は、これらは呼び出し側のウィンドウから表示されます。

コンパイラがインライン化する関数には、C++ インライン関数、C99 インラインキーワードを持つ C 関数、およびパフォーマンスにメリットがあるとコンパイラによって判断されたその他の関数が含まれます。

マニュアル『パフォーマンスアナライザ』の第 8 章にあるセクション「関数のインライン化」および「並列化」には、最適化されたプログラムをデバッグするために役立つ情報が含まれています。