Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

共有ライブラリにおけるブレークポイントの設定

共有ライブラリにブレークポイントを設定する場合、dbx はプログラムの実行時にそのライブラリが使用されることを知っている必要があります。また、そのライブラリのシンボルテーブルを読み込む必要もあります。新しく読み込まれたプログラムが実行時に使用するライブラリを調べる際、dbx は実行時リンカーが起動時のライブラリのすべてを読み込むのに十分な時間を使い、プログラムを実行します。そして、読み込まれたライブラリのリストを読み取ってプロセスを終了します。このとき、ライブラリは読み込まれたままであるため、デバッグ対象としてプログラムを再実行する前にそれらのライブラリにブレークポイントを設定することができます。

dbx は、3 つあるうちのどの方法 (コマンド行から dbx コマンドを使用、dbx プロンプトで debug コマンドを使用、IDE で dbx デバッガを使用) でプログラムが読み込まれたかに関係なく、同じ手順に従ってライブラリを読み込みます。