Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

コアファイルが切り捨てられている場合

コアファイルの読み込みに問題がある場合は、コアファイルが切り捨てられているかどうかを確認してください。コアファイルの生成時に、コアファイルの最大サイズの設定が小さすぎる場合は、コアファイルが切り捨てられ、dbx で読み込めないことがあります。C シェルでは、limit コマンドを使用して、コアファイルの最大サイズを設定することができます (limit(1) マニュアルページを参照)。Bourne シェルおよび Korn シェルでは、ulimit コマンドを使用します (limit(1) マニュアルページを参照)。シェルの起動ファイルでコアファイルのサイズの上限を変更してその設定を有効にし、コアファイルを生成したプログラムを再実行すれば、完全なコアファイルが生成されます。

コアファイルが不完全で、スタックセグメントが欠落している場合、スタックのトレース情報は利用できません。実行時リンカー情報が欠落している場合、ロードオブジェクトのリストは利用できません。この場合は、librtld_db.so が初期化されていないというエラーメッセージが表示されます。LWP のリストがない場合、スレッド情報、LWP 情報、およびスタック追跡情報は利用できません。where コマンドを実行すると、プログラムが「有効」ではなかったことを示すエラーメッセージが表示されます。