Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

クラスのすべてのメンバー関数にブレークポイントを設定する

特定のクラスのすべてのメンバー関数にブレークポイントを設定するには、stop inclass コマンドを使用します。

デフォルトでは、ブレークポイントはクラスで定義されたクラスメンバー関数だけに挿入され、ベースクラスから継承した関数には挿入されません。ベースクラスから継承した関数にもブレークポイントを挿入するには、-recurse オプションを指定します。

クラス shape で定義されたすべてのメンバー関数にブレークポイントを設定するには、次のように入力します。


(dbx) stop inclass shape

クラス shape で定義されたすべてのメンバー関数およびクラスから継承する関数にブレークポイントを設定するには、次のように入力します。


(dbx) stop inclass shape -recurse

inclass イベントを指定する詳細については、inclass classname [-recurse | -norecurse]および stop コマンド」を参照してください。

stop inclass およびその他のブレークポイントを選択することにより、大量のブレークポイントが挿入される場合があるため、dbx 環境変数 step_events を必ず on に設定し、step および next コマンドの実行速度を上げるようにしてください (「イベント効率」参照)。