どのエラーを抑止するかを指定する必要があります。次のように、プログラムのどの部分に抑制を適用するかを指定できます。
オプション |
内容の説明 |
---|---|
大域 |
スコープが指定されていないと全体のスコープが対象になり、すべてのプログラムに適用されます。 |
ロードオブジェクト |
共有ライブラリなど、すべてのロードオブジェクトが対象になります。 |
ファイル |
特定のファイルのすべての関数が対象になります。 |
関数 |
特定の関数が対象になります。 |
行 |
特定のソース行が対象になります。 |
アドレス |
特定のアドレスが対象になります。 |
デフォルトで RTC を実行すると、最新のエラーで同じエラーが繰り返し報告されることがなくなります。この機能は、dbx 環境変数 rtc_auto_suppress で制御します。rtc_auto_suppress が on のとき (デフォルト)、特定箇所の特定エラーは最初の発生時にだけ報告され、そのあと同じエラーが同じ場所で発生しても報告が繰り返されることはありません。最新エラーを抑止すると、繰り返し実行するループに 1 つのエラーがあっても、それが何度も報告されることがなく、便利です。
dbx 環境変数 rtc_error_limit では、報告されるエラーの回数を制限します。エラー制限は、アクセスエラーとリークエラーに別々に設定します。たとえば、エラー制限を 5 に設定すると、プログラムの終了時のリークレポートと、showleaks コマンドの実行ごとに、アクセスエラーとリークエラーがそれぞれ最高で 5 回報告されます。デフォルトは 1000 です。