Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

dbx コマンドが利用する静的および動的情報

通常、Java アプリケーションに関する情報の多くは、JVM ソフトウェアが起動してからのみ利用でき、終了すると利用できなくなります。ただし、Java アプリケーションのデバッグでは、dbx は、JVM ソフトウェアを起動する前にシステムクラスパスとユーザークラスパスに含まれているクラスファイルと JAR ファイルから必要な情報の一部を収集します。この情報のおかげで dbx は、アプリケーションの実行前にブレークポイントで綿密なエラー検査を行うことができます。

一部 Java クラスとその属性に、クラスパスからアクセスできないことがあります。dbx はそうしたクラスを調べて、ステップ実行することができ、式パーサーはそれらが読み込まれてからアクセスできるようになります。ただし、dbx が収集する情報は一時的な情報であり、JVM ソフトウェアが終了すると利用できなくなります。

Java アプリケーションのデバッグに dbx が必要とする情報はどこにも記録されません。このため dbx は、Java のソースファイルを読み取り、コードをデバッグしながらその情報を取得しようとします。