Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

イベントハンドラ

イベント管理は「ハンドラ」の概念に基づくもので、 この名前はハードウェアの割り込みハンドラからきたものです。通常、ハンドラは各イベント管理コマンドによって作成されます。これらのコマンドは、「イベント指定」と関連する一連のアクションで構成されます。(「イベント指定の設定」参照)。イベント指定は、ハンドラを発生させるイベントを指定します。

イベントが発生し、ハンドラが引き起こされると、イベント指定に含まれる任意の修飾子に従って、ハンドラはイベントを評価します (「イベント指定のための修飾子」参照)。修飾子によって課された条件にイベントが適合すると、ハンドラの関連アクションが実行されます (つまり、ハンドラが起動します)。

プログラムイベントを dbx アクションに対応付ける例は、特定の行にブレークポイントを設定するものです。

ハンドラを作成するもっとも一般的な形は、when コマンドを使用するものです。


when event-specification {action; ... }

この章の例は、when を使用した表現でコマンド (stopstepignore など) を記述する方法を示します。これらの例は、when とその配下にある「ハンドラ」機構の柔軟性を示すものですが、常に同じ働きをするとはかぎりません。