Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

rtc skippatch コマンド

rtc skippatch コマンドは、ロードオブジェクト、オブジェクトファイル、および関数に対して、実行時検査による計測は行わないようにします。 コマンドの効果は、ロードオブジェクトが明示的に除外されないかぎり各 dbx セッションで有効なまま保持されます。

このコマンドの効果により、dbx はロードオブジェクト、オブジェクトファイル、および関数でメモリーアクセスを追跡しないため、スキップされない関数では、不正な rui エラーが報告されることがあります。このコマンドによって rui エラーが導かれたかどうかを dbx は特定できないため、このようなエラーは自動で抑制されません。

構文

rtc skippatch load_object ...

指定したオブジェクトを計測から除外します。

rtc skippatch load_object [-o object_file ...] [-f function ...]

指定したロードオブジェクト内の指定したオブジェクトファイルや関数を計測から除外します。

ここで

load_object はロードオブジェクトの名前またはロードオブジェクトへのパスです。

object_file は、オブジェクトファイルの名前です。

function は、関数の名前です。