Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド

はじめに

『Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド』では、Sun GlassFish Enterprise Server の設定方法と管理方法について説明します。

ここでは、Sun GlassFishTM Enterprise Server (Enterprise Server) のドキュメントセット全体に関する情報と表記規則について説明しています。

Enterprise Server v3 は、https://glassfish.dev.java.net/ にある GlassFish プロジェクトのオープンソースコミュニティーを経て作成されたものです。この GlassFish プロジェクトは、Enterprise Server プラットフォームを開発するための構造化されたプロセスを提供して、Java EE のもっとも重要な特徴である互換性を保ちながら、これまでになく短期間で Java EE プラットフォームの新機能を実現できるようにするものです。Java 開発者が Enterprise Server のソースコードにアクセスして Enterprise Server の開発に参加できるようになっています。この GlassFish プロジェクトは、Sun の技術者とコミュニティーのコミュニケーションを助けるように設計されています。

ここでは、次のテーマを取り上げます。

Enterprise Server のドキュメントセット

Enterprise Server のマニュアルセットは、配備の計画とシステムのインストールについて説明しています。Enterprise Server ドキュメントの URL (Uniform Resource Locator) は、http://docs.sun.com/coll/1343.9 です。Enterprise Server への導入としては、次の表に示されている順序でドキュメントを参照してください。

表 P–1 Enterprise Serverのドキュメントセットの内容

ドキュメント名 

説明 

『Release Notes』

ソフトウェアとマニュアルに関する最新情報を提供します。サポートされているハードウェア、オペレーティングシステム、JavaTMDevelopmentKit(JDKTM)、およびデータベースドライバの包括的な表ベースの概要を含みます。

『Quick Start Guide』

Enterprise Server 製品の使用を開始するための手順を説明します。 

『Installation Guide』

ソフトウェアおよびそのコンポーネントのインストール方法を説明します。 

『Upgrade Guide』

Enterprise Server の最新バージョンにアップグレードする方法を説明します。このガイドでは、直前の製品リリースとの違いと、製品仕様との互換性がなくなる可能性のある構成オプションについても説明します。 

『Administration Guide』

Enterprise Server サブシステムおよびコンポーネントを、asadmin(1M) ユーティリティを使用してコマンド行から設定、監視、管理する方法を説明します。これらのタスクを 管理コンソール から実行する方法の説明は、管理コンソール オンラインヘルプで提供します。

『Application Deployment Guide』

Enterprise Server にアプリケーションを組み込んで配備する方法について説明し、配備記述子についての情報を提供します。 

Your First Cup: An Introduction to the Java EE Platform

Java EE の初級プログラマ向けの簡単なチュートリアルです。シンプルなエンタープライズアプリケーションを開発する際の、全体的なプロセスを説明します。サンプルアプリケーションは、Enterprise JavaBeansTM 仕様に基づくコンポーネント、JAX-RS Web サービス、および Web フロントエンドの JavaServerTM Faces コンポーネントで構成される Web アプリケーションです。

『Application Development Guide』

Enterprise Server 上で実行する Java Platform, Enterprise Edition (Java EE プラットフォーム) アプリケーションの作成と実装の方法を説明します。これらのアプリケーションは、Java EE コンポーネントおよび API の Java オープンスタンダードモデルに準拠します。このガイドでは、開発者向けツール、セキュリティー、デバッグについての情報を提供します。 

『 Add-On Component Development Guide』

Enterprise Server の公開されたインタフェースを使用して、Enterprise Server 向けのアドオンコンポーネントを開発する方法を説明します。このドキュメントでは 確実に Enterprise Server に適したアドオンコンポーネントとするためのタスクの実行方法のみを説明します。

『Embedded Server Guide』

組み込みの Enterprise Server でアプリケーションを実行する方法と、Enterprise Server を組み込むアプリケーションを開発する方法を説明します。  

『Scripting Framework Guide』

Ruby on Rails や Groovy on Grails などの言語で、Enterprise Server への配備用のスクリプトアプリケーションを開発する方法を説明します。 

『Troubleshooting Guide』

Enterprise Server の使用中に発生する可能性がある一般的な問題と、その解決方法を説明します。 

『Error Message Reference』

Enterprise Server の使用中に表示されるエラーメッセージについて説明します。 

『 Reference Manual』

Enterprise Server 管理コマンド、ユーティリティコマンド、および関連の概念についてのリファレンス情報をマニュアルページ形式で提供します。 

『Domain File Format Reference』

Enterprise Server 構成ファイルである domain.xml の形式について説明します。

Java EE 6 Tutorial, Volume I

Java EE 6 プラットフォームテクノロジと API を使用した Java EE アプリケーションの開発方法を説明します。 

『Message Queue Release Notes』

Sun GlassFish Message Queue の新機能、互換性の問題、および既存のバグについて説明します。 

『Message Queue Administration Guide』

Sun GlassFish Message Queue メッセージングシステムを設定および管理する方法を説明します。 

『Message Queue Developer's Guide for JMX Clients』

Sun GlassFish Message Queue のアプリケーションプログラミングインタフェースを使用して、JMX (Java Management Extensions) に従って Message Queue リソースをプログラムによって設定および監視する方法を説明します。 

『 System Virtualization Support in Sun Java System Products』

Sun Java System 製品をシステム仮想化製品および機能とともに使用する場合の、Sun サポートの概要を説明します。 

関連マニュアル

『Java EE 6 Tutorial, Volume II』には、Java EE 6 Tutorial, Volume Iのすべてのトピックが記載されているほか、高度なトピック、追加技術、およびケーススタディーが追加されています。このドキュメントは、Enterprise Server の登録ユーザーであればご使用になれます。

&ProductName に付属するパッケージ用の JavadocTM ツールのリファレンスは、以下から入手できます。

さらに、次のリソースが役立つことがあります。

NetBeansTM 統合開発環境 (IDE) でのエンタープライズアプリケーション開発については、http://www.netbeans.org/kb/60/index.html を参照してください。

Enterprise Server で使用する Java DB の詳細は、http://developers.sun.com/javadb/ を参照してください。

サンプルアプリケーションは、広範な Java EE テクノロジの実例を示したものです。このサンプルは Java EE Software Development Kit (SDK) に付属しています。

表記上の規則

このドキュメントでは、次のような書体を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–2 表記上の規則

書体 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用して、すべてのファイルを表示します。

machine_name% you have mail.

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

machine_name% su

Password:

AaBbCc123

実際に使用する名前または値で置き換えられるプレースホルダを示します。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

AaBbCc123

書名、新出用語、強調する用語を示します (一部の強調された項目はボールドで表示されます)。 

ユーザーズガイド』の第 6 章を参照してください。

cache は、ローカルに保存されたコピーです。

ファイルを保存しないでください

記号の表記ルール

この表は、このドキュメントで使用される記号について説明したものです。

表 P–3 記号の表記ルール

記号 

説明 

例 

意味 

[ ]

省略可能な引数やコマンドオプションが含まれます。 

ls [-l]

-l オプションは必須ではありません。

{ | }

必須コマンドオプションの選択項目が含まれています。 

-d {y|n}

-d オプションには、y 引数または n 引数のいずれかを使用する必要があります。

${ }

変数参照を示します。 

${com.sun.javaRoot}

com.sun.javaRoot 変数の値を参照します。

同時に実行する複数のキーストロークを結び付けます。 

Control-A 

コントロールキーを押しながら A キーを押します。 

連続で複数のキーストロークを行います。 

Ctrl + A + N 

Control キーを押して離してから、次のキーを押します。 

-> 

グラフィカルユーザーインタフェースでのメニュー項目の選択を示します。 

「ファイル」->「新規」->「テンプレート」 

「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから、「テンプレート」を選択します。 

デフォルトのパスおよびファイル名

次の表は、このドキュメントで使用されているデフォルトのパス名とファイル名について説明したものです。

表 P–4 デフォルトのパスおよびファイル名

プレースホルダ 

説明 

デフォルト値 

as-install

Enterprise Server のベースインストールディレクトリを表します。 

構成ファイルでは、as-install は次のように表されます。

${com.sun.aas.installRoot}

SolarisTM オペレーティングシステム、Linux オペレーティングシステム、および Mac オペレーティングシステムへのインストールの場合:

ユーザーのホームディレクトリ/glassfishv3/glassfish

Windows のすべてのインストールの場合: 

システムドライブ:\glassfishv3\glassfish

as-install-parent

Enterprise Server のベースインストールディレクトリを表します。 

Solaris オペレーティングシステム、Linux オペレーティングシステム、および Mac オペレーティングシステムへのインストールの場合: 

ユーザーのホームディレクトリ/glassfishv3

Windows のすべてのインストールの場合: 

システムドライブ:\glassfishv3

domain-root-dir

デフォルトによるドメインの作成先ディレクトリを表します。 

as-install/domains/

domain-dir

ドメインの構成保存先ディレクトリを表します。 

構成ファイルでは、domain-dir は次のように表されます。

${com.sun.aas.instanceRoot}

domain-root-dir/ドメイン名

ドキュメント、サポート、およびトレーニング

Sun の Web サイトには、次に示す関連情報が示されています。

Sun 製品資料の検索

Sun 製品マニュアルは docs.sun.comSM Web サイトで検索できるだけでなく、検索エンジンの検索フィールドに次の構文を入力することによっても検索できます。


search-term site:docs.sun.com

たとえば、「ブローカ」を検索する場合は、次のように入力します。


broker site:docs.sun.com

Sun のその他の Web サイト (たとえば、java.sun.comwww.sun.comdevelopers.sun.com) も検索対象とする場合は、検索フィールドで docs.sun.com の代わりに sun.com を使用します。

第三者の Web サイト参照

このドキュメント内で参照している第三者の URL は、追加の関連情報を提供します。


注 –

このドキュメント内で引用する第三者の Web サイトの可用性について Sun は責任を負いません。こうしたサイトやリソース上の、またはこれらを通じて利用可能な、コンテンツ、広告、製品、その他の素材について、Sun は推奨しているわけではなく、Sun はいかなる責任も負いません。こうしたサイトやリソース上の、またはこれらを経由して利用可能な、コンテンツ、製品、サービスを利用または信頼したことに伴って発生した、あるいは発生したと主張されるいかなる損害や損失についても、Sun は一切の責任を負いません。


このマニュアルに関するコメント

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