Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド

Procedureマルチモードセッションを開始する

asadmin ユーティリティーは、複数コマンドモード、つまりマルチモードで使用できます。マルチモードでは、asadmin ユーティリティーを一度実行してマルチモードセッションを開始します。セッションを終了してオペレーティングシステムのコマンドシェルに戻るまでの間、asadmin ユーティリティーは継続してサブコマンドを受け取ります。マルチモードセッションで設定した asadmin ユーティリティーのオプションは、セッションの後続のサブコマンドすべてについて使用されます。


注 –

マルチモードセッションを開始するには、稼働中の DAS は「不要」です。


  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • サブコマンドを指定せずに asadmin ユーティリティーを実行します。

    • サブコマンド multimode(1) を使用します。

    必要に応じて、マルチモードセッション全体に適用する asadmin ユーティリティーのオプションも指定します。

    マルチモードセッションでは、コマンド行に asadmin> プロンプトが表示されます。このプロンプトに asadmin のサブコマンドを入力して Enterprise Server を管理できます。


例 2–6 asadmin ユーティリティーオプションによるマルチモードセッション開始

この例は、マルチモードセッションを開始し、asadmin ユーティリティーのオプション --user および --passwordfile をこのセッションに設定します。


asadmin --user admin1 --passwordfile pwd.txt multimode


例 2–7 サブコマンド multimode によるマルチモードセッションの開始

この例は、サブコマンド multimode を使用して、デフォルトの asadmin ユーティリティーのオプションを使用するマルチモードセッションを開始します。


asadmin multimode

コマンド行に asadmin> プロンプトが表示されます。



例 2–8 マルチモードセッションでのサブコマンドの実行

この例は、マルチモードセッションを開始し、そのセッションでサブコマンド list-domains を実行します。


asadmin
Enter commands one per "line", ^D to quit
asadmin> list-domains
Name: domain1 Status: Running
Command list-domains executed successfully.
asadmin>

既存のマルチモードセッションからのマルチモードセッション開始

既存のセッションからマルチモードセッションを開始するには、既存のセッションからサブコマンド multimode を実行します。2 つ目のマルチモードセッションを終了すると、元のマルチモードセッションに戻ります。

参照

また、コマンド行に asadmin help multimode を入力して、サブコマンドの詳細構文とオプションも表示できます。