Solaris X Window System 開発ガイド

X11 プログラミングに関する注意

X11 プログラミングに関する一般的な問題について以下に説明します。

Compose キーのサポート

Xlib の OpenWindows のバージョンは、XLookupString の呼び出しによる Compose キー処理をサポートしています。


x86 のみ –

IA キーボード上では、Ctrl-Shift-F1 キーを使用して Compose キーの機能を実行できます。


NumLock キーのサポート

Xlib の OpenWindows バージョンは、XLookupString の呼び出しによる NumLock キー処理をサポートしています。この変更は、XView、OLIT、Motif、X アプリケーション内の NumLock 処理には影響しません。


x86 のみ –

IA キーボードの場合、NumLock キーはキーボードのキーパット部分の最上部にあります。


カラー名データベース

ASCII カラー名と RGB カラー値との対応関係がカラー名データベースによって与えられます。このデータベースは、カラー表示プログラムの移植性を向上させ、プログラミング作業を容易にする効果があります。ただし、この対応関係は主観的に決定したもので、科学的な客観性に基づいたものではないということに注意してください。

このデータベースのソースは /usr/openwin/lib/X11/rgb.txt です。このファイルは、X コンソーシアムの X11R6 で提供されるファイルと同じものです。rgb.txt をコンパイルすることによって、dbm(3) データベースファイル rgb.dir および rgb.pag が作成されます。サーバーは、最初にスタートアップされた時点で、それらのファイルの内部表現を生成します。この内部表現を参照することによって、カラー名からカラー値へのマッピングが実行されます。

X11 クライアントは、カラー名からカラー値へのマッピングに XLookupColor または XAllocNamedColor を使用します。これらのルーチンに渡されるカラー名文字列は、それがデータベース中で検索される前に、小文字に変換されます。

カラーに関する推奨事項

Solaris X サーバーのカラーサポート機能を使用するプログラマは以下の点について考慮する必要があります。プログラムの移植性および色の共有を最大限可能にするためのヒントを以下に示します。