Solaris X Window System 開発ガイド

システムファイルのアクセス

PostScript 言語ではファイル操作によりディスクファイルなどのシステムデバイスにユーザーがアクセスできますが、これがセキュリティ上の重大な問題になります。そのため Solaris 環境ではデフォルト時、PostScript のファイルオペレータでシステムファイルをオープンしたり、アクセスしたりできないようにしています。

アプリケーションの場合は、サーバーではなくクライアントでファイル操作を実行する必要があります。したがって、クライアントには、サーバーに必要な全アクセス特権が必要というわけではありません。PostScript のファイルオペレータでシステムファイルをアクセスしたい場合は、サーバー起動時に -dpsfileops オプションを指定してください (Xsun(1) のマニュアルページを参照)。このオプションを指定しないでシステムファイルをアクセスすると、PostScript の「undefinedfilename」というエラーになります。サーバープロセスはスーパーユーザーによって所有されるので、この問題は CDE や xdm 環境では特に重要です。