ToolTalk ユーザーズガイド

要求相手を特定しない

アプリケーションを完全に開放的な設計にするには、要求の受け取り者を指定しないでください。つまり、要求側のプロセスでは、要求した操作を処理するツールのインスタンスやツールの型も指定しないでください。要求を特定のプロセスに送信すると、ユーザーのリソースや、メッセージを受け取る可能性のあるプロセスのリソースの利用を不要に制限することになります。また、要求を特定の型のツールに送信すると、やり取りできるツールを必要ないのに制限することになります。

メッセージには、要求する操作か通知するイベントを指定してください。メッセージを受け取るプロセスを、メッセージに記述してはいけません。やり取りする相手を各ツールで限定しないほど、ユーザーにとって柔軟なシステムになります。

開放型プロトコルの詳細は、『Designing and Writing a ToolTalk Procedural Protocol』 (Sun Part No. 801–3592–01) を参照してください。