ONC+ 開発ガイド

NIS+ の管理コマンド

NIS+ は次の表に一覧表示した名前空間を管理するため、全種類のコマンドを提供します。

表 9–1 NIS+ 名前空間管理コマンド

コマンド 

説明 

nischgrp

NIS+ オブジェクトのグループ所有者を変更する 

nischmod

オブジェクトのアクセス権を変更する 

nischown

NIS+ オブジェクトの所有者を変更する 

nisgrpadm

NIS+ グループの作成と削除、グループメンバーリストの表示を行う。また、グループにメンバーを追加または削除したり、グループメンバーかどうかのテストを行う 

niscat

NIS+ テーブルの内容を表示する 

nisgrep

NIS+ テーブルのエントリを検索する  

nisls

NIS+ ディレクトリの内容をリストする 

nismatch

NIS+ テーブルのエントリを検索する  

nisaddent

/etc ファイル、または、NIS マップの情報を NIS+ テーブルに追加する

nistbladm

NIS+ テーブルの作成や削除を行う。また、NIS+ テーブルのエントリを追加、変更、削除する 

nisaddcred

NIS+ 主体の資格を作成し、それを Cred テーブルに保存する

nispasswd

NIS+ パスワードテーブルに保管されているパスワード情報を変更する。 

nisupdkeys

NIS+ オブジェクトに保存されている公開鍵を更新する 

nisinit

NIS+ のクライアントまたはサーバーを初期化する 

nismkdir

NIS+ ディレクトリを作成し、そのマスターサーバーと複製サーバーを指定する 

nisrmdir

名前空間から、NIS+ ディレクトリとその複製を削除する 

nissetup

org_dirgroups_dir の 2 つのディレクトリを作成し、NIS+ ドメインに対する全種類の NIS+ テーブル (空のテーブル) を作成する。

rpc.nisd

NIS+ のサーバープロセス 

nis_cachemgr

NIS+ クライアントの NIS+ キャッシュマネージャを起動する 

nischttl

NIS+ オブジェクトの生存期間の値を変更する 

nisdefaults

NIS+ オブジェクトのデフォルト値 (ドメイン名、グループ名、ワークステーション名、NIS+ 主体名、アクセス権、ディレクトリ検索パス、生存期間) を一覧表示する 

nisln

2 つの NIS+ オブジェクト間のシンボリックリンクを作成する 

nisrm

ディレクトリ以外の NIS+ オブジェクトを名前空間から削除する 

nisshowcache

NIS+ キャッシュマネージャによって管理される NIS+ 共有キャッシュの内容を一覧表示する