ONC+ 開発ガイド

サービスごとの構成スクリプト

サービスごとの構成スクリプトは、サービスが呼び出される前に、ポートモニターによって解釈されて実行されます。

pmadm -g -p pmtag -s  svctag [ -z script ]
 pmadm -g -s svctag -t type -z script

注 –

SAC は自分自身の構成ファイル (_sysconfig) と、ポートモニターの構成ファイルの両方を解釈して実行します。サービスごとの構成ファイルだけは、ポートモニターが実行します。


-g オプションは、サービスごとの構成スクリプトの印刷、インストール、置き換えを行うときに使用します。-g オプションに -p オプションと -s オプションを組み合わせると、ポートモニター (pmtag) で提供されるサービス (svctag) のサービスごとの構成スクリプトが印刷されます。-g オプションに -p オプション、-s オプション、-z オプションを組み合わせると、指定したファイル (script) に入っているスクリプトが、ポートモニター (pmtag) で提供されるサービス (svctag) のサービスごとの構成スクリプトとしてインストールされます。-g オプションに -s オプション、-t オプション、-z オプションを組み合わせると、指定したファイル (script) が、ポートモニタータイプ (type) で提供されるサービス (svctag) のサービスごとの構成スクリプトとしてインストールされます。-g オプションを、上で述べた以外のオプションと組み合わせて使用することはできません。

次に示すサービスごとの構成スクリプトでは、2 つの設定を制御します。1 つは、プロセスの ulimit4096 に設定することにより、プロセスが作成するファイルサイズの上限を設定しています。もう 1 つは、umask077 に設定することにより、プロセスが作成するファイルに適用される保護マスクを指定しています。

runwait ulimit 4096
runwait umask 077