ONC+ 開発ガイド

結合と相互認識の独立性

クライアントとサービスの結合は、リモートプロシージャ呼び出しの仕様の一部ではありません。結合という重要で不可欠な機能は、より上位レベルのソフトウェアで行います。ソフトウェアは RPC 自体を使用できます。 rpcbind プロトコル を参照してください。

そのようなソフトウェアを開発する場合は、RPC プロトコルをネットワーク間のジャンプ - サブルーチン命令 (JSR 命令) と考えます。ローダーは、JSR 命令を実行可能にするために、ローダー自身も JSR 命令を使用します。同様に、ネットワークは RPC を実行可能にするためにネットワーク自身も RPC を使用します。

RPC プロトコルには、サービスに対してクライアントが自分自身を証明するため、またはその反対方向の証明のためのフィールドが用意されています。セキュリティやアクセス制御の機能は、メッセージ認証の上に成り立っており、何種類かの認証プロトコルをサポートできます。どのプロトコルを使用するかは、RPC ヘッダーの 1 フィールドで指定します。認証プロトコルについての詳細は、レコードマーク標準 の節を参照してください。