Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

データ型に応じたデスクトップ印刷の作成

デスクトップ印刷は、データ・ファイルを印刷する次の 2 つの方法を提供します。

デスクトップ印刷の他にも、たくさんのアプリケーションがアプリケーション内から印刷する方法を提供しています。

デスクトップ印刷は、[印刷] という名前のアクションを使用します。[印刷] は [開く] のように、さまざまなデータ型に使用されるアクション名です。したがって、[印刷] アクションは、アクション・マッピングと ARG_TYPE フィールドを使用し、各データ型の印刷をカスタマイズします。

次に例として、XWD データ型の [印刷] アクションを示します。定義は /usr/dt/appconfig/types/language/xclients.dt にあります。

ACTION Print
 {
 	LABEL					Print
 	ARG_TYPE				XWD
 	TYPE					MAP
 	MAP_ACTION			NoPrint
 }

この [印刷] アクションは XWD ファイルに固有で、NoPrint アクションにマップされます。NoPrint は、/usr/dt/appconfig/types/language/dt.dt で定義される特殊アクションです。NoPrint アクションは、このデータ型が印刷できないことをユーザに通知するダイアログ・ボックスを表示します。

XWD の [印刷] アクションを、次の PCL ファイルの [印刷] アクションと比較します。

ACTION Print
{
 	LABEL				Print
 	ARG_TYPE			PCL
 	TYPE				MAP
 	MAP_ACTION		PrintRaw
 }

PrintRaw アクションは、PCL ファイルを印刷するコマンド行が入っている構成ファイル /usr/dt/appconfig/types/language/print.dt で定義されています。

ACTION PrintRaw
 {
 	TYPE						COMMAND
 	WINDOW_TYPE				NO_STDIO
 	EXEC_STRING				/usr/dt/bin/dtlp -w %(File)Arg_1%
 }