Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

はじめに

このマニュアルは、SolarisTM 共通デスクトップ環境 (CDE) の外観と動作をカスタマイズする高度なタスクについて説明します。次の内容に関する章があります。


注 –

このマニュアルでは、「IA」という用語は、Intel 32 ビットのプロセッサアーキテクチャ を意味します。これには、Pentium、Pentium Pro、Pentium II、 Pentium II Xeon、Celeron、Pentium III、Pentium III Xeon の各プロセッサ、 および AMD、Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。


対象読者

このマニュアルの対象読者は次のとおりです。

このマニュアルを読む前に

まず、次のマニュアルをお読みください。

このマニュアルの構成

このマニュアルは、次の章から構成されています。

第 1 章「ログイン・マネージャの構成」では、デスクトップ・ログイン・マネージャの外観と動作の構成方法について説明します。

第 2 章「セッション・マネージャの構成」では、デスクトップがセッションを格納および取り出す方法と、セッションの起動をカスタマイズする方法について説明します。

第 3 章「ログイン時とセッション起動時の問題解決の方法」では、Solaris CDE 起動ファイルと Solaris CDE 起動時に起こる可能性のある問題を説明して、起動時の問題に対する解決策を提案します。

第 4 章「アプリケーションの追加と管理」では、アプリケーション・マネージャがアプリケーションを収集する方法と、アプリケーションの追加方法について説明します。

第 5 章「アプリケーションの登録」では、アプリケーションの登録パッケージを作成する方法について説明します。

第 6 章「さまざまな構成」では、カスタム・ログイン構成、複数画面の設定、ネットワーク環境のデスクトップと X 端末、ユーザのドット・ファイルの変更、メール印刷のカスタマイズ、デスクトップ環境の設定、およびエラー・ログのタイプなどの高度な構成について説明します。

第 7 章「ネットワークにおけるデスクトップの構成」では、デスクトップ・サービス、アプリケーション、およびネットワーク上のデータを配信する方法について説明します。

第 8 章「デスクトップからの印刷の構成と管理」では、デスクトップ・プリンタを追加および削除する方法と、デフォルト・プリンタの指定方法について説明します。

第 9 章「デスクトップ検索パス」では、デスクトップがアプリケーション、ヘルプ・ファイル、アイコン、およびネットワーク上のその他のデスクトップ・データを検索する方法について説明します。

第 10 章「アクションとデータ型の概要」では、アクションとデータ型の概念を紹介し、それらをアプリケーションに対してユーザ・インタフェースを提供するのに使用する方法について説明します。

第 11 章「アクション作成ツールを使ったアクションとデータ型の作成」では、アクション作成アプリケーションを使用してアクションとデータ型を作成する方法について説明します。

第 12 章「手入力によるアクションの作成」では、データベース構成ファイルを編集してアクション定義を作成する方法について説明します。

第 13 章「手入力によるデータ型の作成」では、データベース構成ファイルを編集してデータ型定義を作成する方法について説明します。

第 14 章「デスクトップのアイコンの作成」では、デスクトップ・アイコンのためのアイコン・エディタ、命名規則、サイズ、および検索パスの使用方法について説明します。

第 15 章「フロントパネル拡張機能のカスタマイズ」では、新しいシステム共通コントロールとサブパネルの作成、およびその他のパネルのカスタマイズ方法について説明します。

第 16 章「ワークスペース・マネージャのカスタマイズ」では、ウィンドウ、マウス・ボタン割り当て、キーボード割り当て、およびワークスペース・マネージャ・メニューのカスタマイズについて説明します。

第 17 章「アプリケーションのリソース、フォント、およびカラーの処理」では、アプリケーションのリソースの設定方法と、デスクトップがフォントとカラーを使用する方法について説明します。

第 18 章「ローカライズされたデスクトップ・セッションの構成」では、国際化対応セッションを実行中のシステムのシステム管理タスクについて説明します。

付録 A 「dtconfig(1) のマニュアルページ」 は、dtconfig(1) のマニュアルページです。

Sun のオンラインマニュアル

http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索をおこなうこともできます。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、またはコード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章や節、または強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザ」だけです。 

[ ] 

アイコン、ボタン、メニューなどのラベル名に使用します。 

[了解] ボタン 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を越える場合、バックスラッシュは継続を示します。 

sun% grep `^#define \
  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを示します。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引き数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: [Shift] キーを押します)。ただし、キーボードによっては [Enter] キーが [Return] キーの動作をします。


注 –

\ (バックスラッシュ) は、デバイスによって ¥ (円記号) で表示されるものがあります。