Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

Solaris Live Upgrade の紹介

Solaris Live Upgrade を使用すると、稼動中のシステムを停止することなくシステムをアップグレードできます。現在のブート環境を動作させたまま、ブート環境のコピーを作成し、それをアップグレードできます。アップグレードする代わりに、Solaris フラッシュアーカイブをブート環境にインストールすることもできます。環境をアップグレードしても、アーカイブをインストールしても、元のシステム構成は影響を受けずに支障なく機能します。準備ができたところでシステムをリブートすると、新しいブート環境がアクティブになります。障害が発生した場合は、リブートするだけで元のブート環境に戻ることができます。このように切り替えが可能なので、テストや評価処理のためにサービスを停止する必要がなくなります。

Solaris Live Upgrade を使用すると、現在動作しているシステムに影響を与えずに、ブート環境のコピーを作成して、次のような作業を行うことができます。

Solaris Live Upgrade を使用するには、システム管理についての基礎的な事柄を理解しておく必要があります。ファイルシステムの管理、マウント、ブート、スワップの管理など、システム管理作業に関する基本的な情報については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』を参照してください。