Solaris OS の標準アップグレードに必要な情報を収集するには、次のチェックリストを使用します。チェックリストに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。アップグレードをネットワークを使用して行う場合は、インストールプログラムが現在のシステム構成から情報を取得します。
ホスト名や IP アドレスのような、システムの基本的な識別情報は変更できません。インストールプログラムによってシステムの基本的な識別情報を入力するように求められる場合がありますが、元の値を入力する必要があります。Solaris インストール プログラムを使用してアップグレードする場合は、そのような値のいずれかを変更しようとするとアップグレードは失敗します。
表 4–1 アップグレード用のチェックリスト
アップグレード用の情報 |
説明/例 |
答 - アスタリスク (*) はデフォルトを示す |
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ネットワーク接続 |
このシステムはネットワークに接続されていますか。 |
接続されている/接続されていない* |
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DHCP |
このシステムでは、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使ってネットワークインタフェースを構成しますか。 DHCP はインストールに必要なネットワークパラメータを提供します。 |
はい/いいえ* |
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DHCP を使用しない場合は、ネットワークアドレスを書き留めます。 |
IP アドレス |
DHCP を使用しない場合は、このシステムの IP アドレスを指定します。 例: 172.31.255.255 稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。
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サブネット |
DHCP を使用しない場合、このシステムはサブネットの一部ですか。 「はい」の場合は、サブネットのネットマスクを指定します。 例: 255.255.255.0 稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。
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IPv6 |
このマシンで IPv6 を使用可能にしますか。 IPv6 は TCP/IP インターネットプロトコルの 1 つで、より強固なセキュリティーを追加し、インターネットアドレスを増やすことで、IP アドレスの指定を簡単にします。 |
はい/いいえ* |
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ホスト名 |
このシステムのホスト名。 稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。
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このマシンに Kerberos セキュリティを構成しますか。 「はい」の場合は、次の情報を収集します。 |
はい/いいえ* |
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デフォルトのレルム: 管理サーバー 一次 KDC: (省略可能) 追加 KDC: |
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Kerberos サービスは、ネットワーク経由でのセキュリティー保護されたトランザクションを提供するクライアントサーバーアーキテクチャーです。 |
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システムでネームサービスを使用する場合は、次の情報を指定します。 |
ネームサービス |
このシステムではどのネームサービスを使用しますか。 稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。
ネームサービスの情報は 1 か所に保管されているので、ユーザー、マシン、およびアプリケーションはネットワーク上で相互に通信できます。たとえば、ホスト名とアドレスまたはユーザー名とパスワードなどの情報が保管されています。 |
NIS+/NIS/DNS/ LDAP/使用しない* |
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ドメイン名 |
システムが属するドメインの名前を指定します。 稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。
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NIS+ および NIS |
ネームサーバーを指定しますか、それともインストールプログラムにネームサーバーの検索を任せますか。 ネームサーバーを指定する場合は、次の情報を指定します。 |
指定/検索* |
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サーバーのホスト名: |
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サーバーの IP アドレス: |
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ネットワーク情報サービス (NIS) は、マシン名やアドレスなどのさまざまなネットワーク情報を 1 つの場所で管理することによって、ネットワーク管理を容易にするためのサービスです。 |
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DNS |
DNS サーバーの IP アドレスを指定します。DNS サーバーの IP アドレスを少なくとも 1 つ、最大 3 つまで指定します。 | |||
サーバーの IP アドレス: |
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サーバーの IP アドレスを表示するには、次のコマンドを入力します。
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DNS 検索を行うときに検索するドメインのリストを入力できます。 |
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検索ドメイン: 検索ドメイン: 検索ドメイン: |
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ドメインネームシステム (DNS) は、インターネットが TCP/IP ネットワーク用に提供するネームサービスです。DNS は、ホスト名から IP アドレスに変換するサービスを提供します。DNS は、数字の IP アドレスの代わりにマシン名を使用することで、通信をより簡単にすることに焦点を合わせています。また、メール管理用のデータベースとしての働きもします。 |
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LDAP |
LDAP プロファイルに関する次の情報を指定します。 | |||
プロファイル名: |
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プロファイルサーバー: |
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LDAP プロファイルでプロキシ資格レベルを指定した場合、この情報を収集します。 |
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プロキシバインドの識別名: |
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プロキシバインドのパスワード: |
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LDAP は、TCP/IP を介して実行するディレクトリの更新と検索のための、比較的単純なプロトコルを定義します。 |
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デフォルトルート |
デフォルトルート IP アドレスを指定しますか、それ とも Solaris インストール に IP アドレスの検索を任せますか。 デフォルトルートは、2 つの物理ネットワーク間のトラフィック転送用のブリッジを提供します。IP アドレスは、ネットワーク上の各ホストを識別する一意の番号です。 次のうちから選択できます。
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指定/検索/なし* |
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時間帯 |
デフォルトの時間帯をどのように指定しますか。 |
地域* GMT との時間差 時間帯ファイル |
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ルートパスワード |
システムのルートパスワードを指定します。 | |||
非大域ゾーンがインストールされているシステムのアップグレード |
Solaris 10 以降のリリースでは、Solaris 10 DVD または DVD ベースのネットワークインストールイメージを使用して、非大域ゾーンがインストールされているシステムをアップグレードできます。非大域ゾーンがインストールされているシステムのアップグレードを選択する場合は、アップグレードをカスタマイズすることはできません。 注 – Solaris 10 リリースでは、Solaris SOFTWARE - 1 CD または Solaris Live Upgrade インストールを使用して非大域ゾーンがインストールされているシステムをアップグレードすることはできません。 使用しているシステムに複数のルート (/) パーティションまたはディスクが存在する場合、アップグレードするルートパーティションを選択するように求めるプロンプトがインストールプログラムによって表示されます。 |
はい/いいえ |
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アップグレードするルート (/): |
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デフォルトインストールまたはカスタムインストール |
デフォルトのインストールを実行しますか、それともインストールをカスタマイズしますか。
注 – テキストインストーラでは、「デフォルトインストール」か「カスタムインストール」かの選択は表示されません。デフォルトインストールを実行するには、テキストインストーラに表示されるデフォルト値をそのまま使用します。カスタムインストールを実行するには、テキストインストーラの画面で値を編集します。 |
デフォルトインストール*/カスタムインストール |
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ロケール |
どの地域のサポートをインストールしますか。 | |||
SPARC: 電源管理 (電源管理システムをサポートする SPARC システムの場合のみ) |
電源管理システムを使用しますか。 注 – 使用するシステムが Energy Star バージョン 3 以降に対応している場合、このプロンプトは表示されません。 |
はい*/いいえ |
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自動的なリブートまたは CD/DVD 取り出し |
ソフトウェアをインストールした後に自動的にリブートしますか。 ソフトウェアをインストールした後に CD/DVD を自動的に取り出しますか。 |
はい*/いいえ はい*/いいえ |
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ディスク容量の再割り当て |
Solaris OS に対応するだけの十分なディスク容量がない場合は、ディスクレイアウトの変更を求めるプロンプトが表示されることがあります。ディスク容量は、次のいずれかの方法で再割り当てできます。
デフォルトでは、インストールプログラムにより手動レイアウトが選択されます。 |
はい/いいえ* |
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tip ラインを介してインストールを行う場合の指示 |
ウィンドウ表示が横 80 桁、縦 24 行以上あるか確認します。詳細は、tip(1) のマニュアルページを参照してください。 tip ウィンドウの現在の大きさを調べるには、sttyコマンドを使用します。詳細については、stty(1) を参照してください。 | |||
Ethernet 接続の確認 |
システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。 | |||
Solaris Live Upgrade の使用 |
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Solaris Live Upgrade をインストールする前のパッチの適用 |
注意 – Solaris Live Upgrade を正しく操作するためには、指定の OS バージョン用の特定のパッチリビジョンのセットがインストールされている必要があります。Solaris Live Upgrade をインストールまたは実行する前に、これらのパッチをインストールする必要があります。 http://sunsolve.sun.com で最新のパッチリストを確認してください。SunSolveSM の Web サイトで、infodoc 72099 を検索してください。 x86 のみ – このパッチのセットがインストールされていない場合、Solaris Live Upgrade は失敗し、次のエラーメッセージが表示されることがあります。次のエラーメッセージが表示されなくても、必要なパッチがインストールされていない場合があります。Solaris Live Upgrade のインストールを試みる前に、SunSolve の infodoc に記載されたすべてのパッチがすでにインストール済みであることを必ず確認してください。
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Prestoserve ソフトウェアがシステムに存在するかの確認 |
Prestoserve ソフトウェアを使用している場合、init 0 コマンドを使ってシステムをシャットダウンしてからアップグレードプロセスを開始すると、データが失われることがあります。シャットダウンについての説明は、Prestoserve の資料を参照してください。 | |||
必要なパッチの確認 |
最新のパッチリストは http://sunsolve.sun.com から入手できます。 | |||
計画の章とほかの関連マニュアルの確認 |
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