Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

パッケージまたはパッチによるシステムのアップグレード

Solaris Live Upgrade を使ってパッケージやパッチをシステムに追加できます。Solaris Live Upgrade を使用すると、システムのダウンタイムはリブートの時間だけですみます。luupgrade コマンドを使って、パッチやパッケージを新しいブート環境に追加できます。luupgrade コマンドを使用する場合は、Solaris フラッシュアーカイブを使用してパッチやパッケージをインストールすることもできます。


注意 – 注意 –

Solaris Live Upgrade でアップグレードしたりパッケージやパッチの追加・削除を行なったりするには、パッケージやパッチが SVR4 パッケージガイドラインに準拠していなければなりません。Sun のパッケージはこのガイドラインに準拠していますが、サードパーティーベンダーのパッケージがこれに準拠しているとは限りません。非準拠のパッケージを追加しようとすると、アップグレード時にパッケージ追加ソフトウェアの障害が発生するか、アクティブブート環境が改変されてしまう可能性があります。

パッケージの要件については、付録 B 「その他の SVR4 パッケージ要件 (リファレンス)」を参照してください。


インストールの種類 

説明 

参照先 

ブート環境へのパッチの追加 

新しいブート環境を作成してから、-t オプションを指定して luupgrade コマンドを実行します。

「ブート環境のオペレーティングシステムイメージにパッチを追加する (コマンド行インタフェース)」

ブート環境へのパッケージの追加 

-p オプションを指定して luupgrade コマンドを実行します。

「ブート環境のオペレーティングシステムイメージにパッケージを追加する (コマンド行インタフェース)」

Solaris Live Upgrade を使った Solaris フラッシュアーカイブのインストール 

アーカイブには、新しいパッケージやパッチがすでに追加されているブート環境の完全なコピーが格納されています。このコピーを複数のシステムにインストールできます。