Solaris 10 の概要

x86 システムにおける 1394 (FireWire) と大容量ストレージのサポート

この機能は、Solaris Express 10/04 で新しく追加されました。

この Solaris リリースでは、1394 OpenHCI ホストコントローラドライバが更新され、x86 システムがサポートされるようになりました。これまで、1394 (FireWire) 技術は SPARC システム上でしかサポートされていませんでした。

IEEE 1394 は、米国 Apple Computer, Inc の商標名である「FireWire」としても知られています。

1394 は業界標準のシリアルバスの 1 つであり、100M ビット/秒、200M ビット/秒、400M ビット/秒の各データレートをサポートします。このバスは、広い帯域幅と高い等時性 (リアルタイム性) を備えているため、ビデオカメラなどの家電機器のデータを容易に処理できます。

詳細は、hci1394(7D) のマニュアルページを参照してください。

この Solaris リリースでは、Serial Bus Protocol 2 (SBP-2) 仕様に準拠した 1394 大容量ストレージデバイスをサポートする scsa1394 ドライバが導入されました。このドライバは、バスパワー 1394 大容量ストレージデバイス、セルフパワー 1394 大容量ストレージデバイスの両方をサポートします。これまでサポートされていたのは、1394 ビデオカメラだけでした。

1394 大容量ストレージデバイスはリムーバブルメディアデバイスとして扱われます。rmformat コマンドを使用して、1394 大容量ストレージデバイスをフォーマットできます。1394 大容量ストレージデバイスの使用方法は、USB 大容量ストレージデバイスの使用方法とまったく同じです。1394 大容量ストレージデバイスの装着、抜き取り、活線挿抜が可能です。

これらのデバイスの使用方法の詳細については、hci1394(7D) のマニュアルページを参照してください。『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の第 8 章「USB デバイスの使用 (手順)」も参照してください。