Solaris 10 の概要

iSCSI 用の iSNS クライアントサポート

このデバイス管理機能は、Solaris 10 6/06 リリースで新しく追加されました。

iSNS (Internet Storage Name Service) クライアント機能は、Solaris OS の iSCSI ソフトウェアイニシエータ (iSNS) に新しい検出オプションを追加します。このオプションにより、ユーザーは、iSNS を使ってインターネットプロトコル (IP)-SAN デバイスの検出処理を実行することができます。この機能はプラットフォームに依存しない機能で、デフォルトではオフになっています。iSNS クライアント機能の導入により、iSNS の検出処理に使用するいくつかの iscsiadm コマンドが追加および変更され、ドライバが変更されました。

iSCSI を使用してブロックベースの IP-SAN を構築している IT ユーザーは、SAN の成長に合わせて、スケーラブルにデバイスの検出と SAN の構成を管理する方法を必要としています。iSNS クライアント機能では、大規模な IP-SAN 構成内でも、最小限の構成によりスケーラブルにデバイスを検出することができます。

新規および変更されたコマンド行オプションについては、iscsiadm(1M) のマニュアルページを参照してください。『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』も参照してください。