Solaris 10 の概要

セキュリティーの機能拡張

Solaris 10 5/08 リリースでは、次のセキュリティー機能と拡張機能が追加されました。

Solaris Trusted Extensions が NFSv3 プロトコルによるラベル付きファイルシステムのマウントをサポート

このリリース以降、Solaris Trusted Extensions ソフトウェアで、NFS Version 4 (NFSv4) だけでなく NFS Version 3 (NFSv3) を使ってラベル付きファイルシステムをマウントできます。Solaris Trusted Extensions では、NFS の基盤トランスポートプロトコルとして TCP を使用することに関する制限は一切ありません。ただし、NFSv3 の読み取り NFS アクセスの基盤プロトコルとしてユーザーデータグラムプロトコル (UDP) を選択することはできません。初期マウント操作での UDP の使用はサポートされますが、後続のマルチレベル NFSv3 操作では UDP はサポートされません。

SPARC: ハードウェア高速化による楕円曲線暗号方式 (ECC) のサポート

UltraSPARC T2 (Niagara 2) ベースのプラットフォームは、楕円曲線暗号方式 (ECC) アルゴリズムのハードウェア高速化をサポートします。Solaris OS はこれらのプラットフォーム上で、高パフォーマンスの ECDSA および ECDH をサポートするようになりました。これらの新しい ECC アルゴリズムは、Java テクノロジおよび OpenSSL のユーザーを含む、Solaris 暗号化フレームワークのすべてのユーザーからアクセス可能です。