Solaris 10 の概要

カーネルの機能拡張

Solaris 10 5/08 リリースでは、次のカーネル機能と拡張機能が追加されました。

x86: MONITOR および MWAIT CPU アイドルループ

Solaris OS は、x86 プロセッサのアイドルループ内で SSE3 の MONITOR 命令と MWAIT 命令を使用します。プロセッサアイドルループ内でこれらの SSE3 命令を使用すると、割り込みを送受信して停止中のプロセッサを起動するオーバーヘッドが取り除かれます。MONITOR は、アイドルループ監視用のメモリー範囲を指定するために使用されます。MWAIT は、MONITOR で事前に指定されたアドレスへのアクセスが発生するまで、プロセッサを停止します。新しいアイドルループの場合、プロセッサがメモリーへの書き込みを行う必要があるのは、停止中のプロセッサを起動する時だけです。