この機能は、Software Express パイロットプログラムで新しく追加されました。この機能は、Solaris 10 3/05 に組み込まれています。
FTP サーバーのスケーラビリティーと転送ログの機能が次のように強化されました。
sendfile() 関数が、バイナリダウンロードに使用されます。
ftpaccess ファイルに次の機能が追加されています。
flush-wait。ダウンロードまたはディレクトリの一覧を表示したあとの動作を制御します。
ipcos。制御接続またはデータ接続の IP サービスクラスを設定します。
passive ports。カーネルが待機 TCP ポートを選択するように構成できます。
quota-info。割り当て情報を取得できます。
recvbuf。バイナリ転送に使用される受信 (アップロード) バッファーサイズを設定します。
rhostlookup。遠隔ホストの名前の検索を使用可能または使用不可にします。
sendbuf。バイナリ転送に使用される送信 (ダウンロード) バッファーサイズを設定します。
xferlog format。転送ログエントリの形式をカスタマイズします。
新しい -4 オプションを指定した FTP サーバーは、スタンドアロンモードで動作しているときに、IPv4 ソケットへの接続だけを待機します。
このリリースでは、FTP クライアントとサーバーは Kerberos をサポートするようになりました。詳細は、ftp(4) のマニュアルページおよび『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「Kerberos ユーザーコマンド」を参照してください。
ftpcount および ftpwho で、-v オプションを使用できるようになりました。このオプションを指定すると、仮想ホストの ftpaccess ファイルに定義されている FTP サーバークラスについて、ユーザー数とプロセスの情報が表示されます。
変更内容の詳細については、次のマニュアルページを参照してください。