Solaris ボリュームマネージャの管理

Procedureファイルシステムを拡張するには

始める前に

「Solaris ボリュームマネージャコンポーネントを作成するための前提条件」を確認します。

  1. ファイルシステムに対応付けられたディスク領域を確認します。


    # df -k
    

    詳細については、df(1M) のマニュアルページを参照してください。

  2. UFS ファイルシステムを論理ボリュームで拡張します。


    # growfs -M /mount-point /dev/md/rdsk/volume-name
    
    -M /mount-point

    拡張するファイルシステムのマウントポイントを指定します。

    /dev/md/rdsk/volume-name

    拡張するボリュームの名前を指定します。

    詳細は、次の例と growfs(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 20–4 ファイルシステムを拡張する

次の例では、新しいスライスがボリューム d10 にすでに追加されています。このボリュームには、マウントされているファイルシステム /home2 があります。growfs コマンドでは、-M オプションを使ってマウントポイントに /home2 を指定し、これを raw ボリューム /dev/md/rdsk/d10 上に拡張します。growfs コマンドが終了すると、このファイルシステムはボリューム全体を占めます。ファイルシステムを拡張する前後に df -k コマンドを使用すると、ディスクの総容量を確認できます。


# df -k
Filesystem            kbytes    used   avail capacity  Mounted on
...
/dev/md/dsk/d10        69047   65426       0   100%    /home2
...
# growfs -M /home2 /dev/md/rdsk/d10
/dev/md/rdsk/d10:       295200 sectors in 240 cylinders of 15 tracks, 82 sectors
        144.1MB in 15 cyl groups (16 c/g, 9.61MB/g, 4608 i/g)
super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at:
 32, 19808, 39584, 59360, 79136, 98912, 118688, 138464, 158240, 178016, 197792,
 217568, 237344, 257120, 276896,
# df -k
Filesystem            kbytes    used   avail capacity  Mounted on
...
/dev/md/dsk/d10       138703   65426   59407    53%    /home2
...

ミラーボリュームの場合、growfs コマンドは常に、最上位のボリュームで 実行します。サブミラーまたはマスターデバイスに領域を追加する場合であっても、サブミラーまたはマスターデバイスに対してコマンドを実行してはなりません。