Solaris ボリュームマネージャの管理

シナリオ — ソフトパーティション

ソフトパーティション用のツールを使えば、大きな記憶領域をそれより小さい管理しやすい領域に分割できます。たとえば、ほかのシナリオ (「シナリオ—RAID-1 ボリューム (ミラー)」 または 「シナリオ—RAID-5 ボリューム」) では、多数の記憶領域を 1 つにまとめることによって、G バイトクラスの冗長記憶領域を確保できます。しかし、考えられるシナリオの多くでは、最初からそれほど多くの記憶領域が必要になることはありません。ソフトウェアパーティションでは、この記憶領域を管理しやすいパーティションに分割できます。そして、パーティションのそれぞれに完全なファイルシステムを与えることができます。たとえば、RAID-1 または RAID-5 ボリュームに 1000 のソフトパーティションを作成すれば、ユーザーは個別のファイルシステムにホームディレクトリを持つことができます。ユーザーがより多くの領域を必要とする場合は、単にそのソフトパーティションを拡張するだけですみます。