Solaris ボリュームマネージャの管理

自動取得ディスクセット

Solaris 9 4/04 リリースで自動取得機能が利用できるようになるまで、Solaris ボリュームマネージャは、/etc/vfstab ファイル経由による、ディスクセット上のファイルシステムの自動マウントをサポートしていませんでした。Solaris ボリュームマネージャでディスクセット上のファイルシステムにアクセスするには、このディスクセットを取得するコマンド、つまり、metaset -s setname -t コマンドを、システム管理者が手動で実行する必要がありました。

自動取得機能を使用すると、ブート時にディスクセットが自動的にアクセスされるように設定できます。この設定には、metaset -s setname -A enable コマンドを使用します。自動取得機能によって、ブート時に /etc/vfstab ファイル内のファイルシステムに対して、マウントオプションを定義できます。この機能を使用すると、有効なディスクセット内のボリューム上にあるファイルシステム用のマウントオプションを、/etc/vfstab ファイルに定義できます。

自動取得機能をサポートするのは、シングルホストのディスクセットだけです。自動取得機能を使用するには、ディスクセットがほかのシステムによって共有されていないことが条件となります。共有ディスクセットは、自動取得機能を使用するように設定できません。 metaset -A コマンドは失敗します。ただし、ディスクセットから他のホストを削除すれば、自動取得するように設定できます。同様に、自動取得ディスクセットにはほかのホストを追加できません。しかし、自動取得機能を無効にすると、そのディスクセットにほかのホストを追加できるようになります。


注 –

Sun Cluster 環境では、自動取得機能は無効になります。Sun Cluster 自身がディスクセットを取得または解放するためです。


自動取得機能の詳細については、metaset(1M)-A オプションを参照してください。