Solaris ボリュームマネージャの管理

ディスクセットのインポート

Solaris 9 9/04 リリースから、metaimport コマンドを使用して、ディスクセットのデバイス ID サポートが設定されている Solaris ボリュームマネージャ構成に、ディスクセット (複製されたディスクセットを含む) をインポートできるようになりました。また、metaimport コマンドを使用すると、インポートに利用できるディスクセットについて報告できます。

複製されたディスクセットを作成するには、リモート複製ソフトウェアを使用します。複製されたディスクセットを metaimport コマンドでインポートするには、ディスクセットの各ディスクの状態データベースの複製を含むスライスも、複製されたディスクセットの同じスライスに複製する必要があります。これは、EFI 以外のディスクではスライス 7 に相当し、EFI ディスクではスライス 6 に相当します。ディスクセットを複製する前に、複製するデータのディスク構成とリモートサイトのディスク構成が一致することを確認します。この手順は、状態データベースの複製とデータの両方が正確に複製されることを保証します。

ディスクセット内のあるディスクにボリュームまたは状態データベースの複製が含まれていない場合、metaimport コマンドもそのディスクをインポートしません。このような状況は、ボリュームまたは状態データベースの複製がディスクに追加されていなかった (あるいは、ディスクからすでに削除されていた) 場合に発生します。この場合、あるディスクセットを別のシステムにインポートすると、そのディスクセットからあるディスクがなくなったように見えることがあります。たとえば、Solaris ボリュームマネージャディスクセットに許可される状態データベースの複製の最大数は 50 です。あるディスクセットに 60 台のディスクがある場合、10 台のディスクには状態データベースの複製が含まれないため、それらのディスクをインポートするには、それらのディスクにボリュームが含まれている必要があります。

ディスクセットのインポートに関連する作業については、「ディスクセットのインポート」を参照してください。


注 –

Sun Cluster 環境では、metaimport コマンドは使用できません。