Solaris ボリュームマネージャの管理

Procedureサブミラー内のスライスを有効にするには

始める前に

「RAID-1 および RAID-5 ボリューム内のコンポーネントの交換と有効化の概要」および 「RAID-1 ボリュームの作成と保守」を確認します。

  1. すべてのデータの最新のバックアップを取っているか確認します。また、この操作には root 権限が必要です。

  2. 次のどちらかの方法でサブミラー内のスライスを有効にします。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開きます。ミラーを選択します。次に、「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択して、「サブミラー (Submirror)」タブをクリックします。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • metareplace コマンドを使用して、サブミラー内のエラーが発生したスライスを有効にします。


      # metareplace -e mirror failed-slice 
      

      metareplace コマンドを実行すると、修復または交換されたスライスとミラーのほかの部分との再同期が自動的に開始されます。

      詳細は、metareplace(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 11–12 サブミラー内のスライスを有効にする


# metareplace -e d11 c1t4d0s7
d11: device c1t4d0s7 is enabled

この例では、ミラー d11 のサブミラーに含まれるスライス c1t4d0s7 にソフトエラーがあります。-e オプションを付けた metareplace コマンドを実行して、エラーの発生したスライスを有効にします。

物理ディスクに障害が発生した場合は、そのディスクをシステム上で利用可能なほかのディスク (およびそのスライス) と交換できます (「サブミラー内のスライスを交換するには」を参照)。あるいは、ディスクを修復または交換し、フォーマットした上で、この例のように、 -e オプションを指定した metareplace コマンドを使用することもできます。