既存のコンポーネントを他の未使用のコンポーネントで置き換える (または交換する) には、metareplace コマンドを使用します。
このコマンドを使用できるのは、次のような場合です。
ディスクドライブに問題があるが、交換用ドライブがない場合で、なおかつ、システム上に使用可能なコンポーネントがある場合。
どうしても交換する必要があるが、システムを停止したくない場合には、この方法を使用します。
物理ディスク上でソフトエラーが発生した場合。
ミラー、サブミラー、または RAID-5 ボリュームの状態が、Solaris ボリュームマネージャによれば「正常 (Okay)」であるにもかかわらず、物理ディスク上でソフトエラーが報告される場合があります。問題のコンポーネントを他の使用可能なコンポーネントで置き換えると、ハードウェアエラーの発生を防止するための予防的保守を実行できます。
性能の調整を行いたい場合。
コンポーネントを評価する 1 つの方法は、Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から性能監視機能を使用することです。たとえば、RAID-5 ボリュームの特定のコンポーネントが「正常 (Okay)」状態であっても、平均負荷が上昇しているといったことがわかります。その場合には、ボリュームの負荷を均一化するために、このコンポーネントを、これより使用率の低いディスクのコンポーネントで置き換えることができます。このような処理は、ボリュームへのサービスを中断せずにオンラインで行うことができます。