Solaris のシステム管理 (基本編)

x86: カーネル初期化プロセス

/platform/i86pc/multiboot プログラムは、マルチブート仕様に定義されているヘッダーを含む、ELF32 実行可能ファイルです。

マルチブートプログラムは、次のタスクを実行します。

システムの制御を渡されたカーネルは、CPU、メモリー、およびデバイスサブシステムを初期化します。カーネルは次に、ルートデバイスをマウントします。/boot/solaris/bootenv.rc ファイルに指定されている bootpath および fstype プロパティーに対応するデバイスがマウントされます。このファイルはブートアーカイブに含まれます。これらのプロパティーが bootenv.rc ファイルまたは GRUB コマンド行に指定されていない場合には、ルートファイルシステムはデフォルトで /devices/ramdisk:a 上の UFS に設定されます。インストールミニルートをブートする場合には、ルートファイルシステムはデフォルトで UFS に設定されます。ルートデバイスがマウントされたあと、カーネルは sched コマンドと init コマンドを初期化します。これらのコマンドは、サービス管理機能 (SMF) サービスを開始します。