Solaris のシステム管理 (基本編)

自動登録プロパティーを構成する

regadm コマンドを使用して、次の自動登録プロパティーを構成できます。

以前に設定した HTTP プロキシとポートを、regadm clear コマンドを使って直接ネットワーク接続に変更またはリセットできます。手順については、「現在の自動登録構成を消去する方法」を参照してください。

ProcedureHTTP プロキシとポートを設定する方法

以前に直接ネットワーク接続を使ってシステムを登録した場合、または新たな登録を実行する場合、システムを登録する前に HTTP プロキシとポートの設定が必要になることがあります。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. HTTP プロキシを設定します。


    # regadm set -n http_proxy -v webproxy-host
    

    Web プロキシは、IP アドレス、完全指定でないホスト名、または完全指定のホスト名の場合があります。

  3. HTTP ポートを設定します。


    # regadm set -n http_port -v port-number
    

ProcedureHTTP プロキシ認証を構成する方法

サイトで HTTP プロキシ認証が実装されている場合は、HTTP プロキシ認証設定 (ユーザー名とパスワード) も構成する必要があります。パスワードをテキストファイル内で 1 行で指定して、regadm コマンドに渡す必要があります。次の手順は、パスワードファイルをその使用中に保護する方法を示します。regadm コマンドの実行後、ただちにこのファイルを削除してください。

regadm コマンドがパスワードファイルを受け付けるのは、次の 2 つの場合です。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. HTTP プロキシのユーザー名を設定します。


    # regadm set -n http_proxy_user -v webuser
    

    webuser には、HTTP プロキシサーバーでのユーザー認証に使用する、サイトで指定された値を設定します。

  3. 一時パスワードファイルを作成します。


    # touch pwfile
    
  4. ファイルのアクセス権をセキュリティー保護します。


    # chmod 600 pwfile
    
  5. テキストエディタを使用して一時パスワードファイルを編集し、パスワード情報を含む 1 行のエントリを挿入します。

  6. HTTP パスワード認証情報を設定します。


    # regadm set -n http_proxy_pw -v pwfile
    

    pwfile には、手順 3 で作成したパスワードファイルを指定します。

  7. パスワードファイルを削除します。


    # rm pwfile
    

例 17–5 HTTP プロキシ認証設定を構成する

次の例は、認証に HTTP ユーザー名とパスワードを必要とするサイトの HTTP 認証プロパティーの構成方法を示します。


# regadm set -n http_proxy_user -v webuser
# touch myhttppasswd
# chmod 600 myhttppasswd
# vi myhttppasswd
.
.
.

# regadm set -n http_proxy_pw -v myhttppasswd
# rm myhttppasswd


例 17–6 HTTP プロキシネットワーク構成から直接接続に切り替える

ネットワーク接続を直接接続に切り替える場合は、次の例に示すように、すべての HTTP プロキシ設定を null 値 (not configured) にする必要があります。


# regadm set -n http_proxy ""
# regadm set -n http_proxy_port ""
# regadm set -n http_proxy_user ""
# regadm set -n http_proxy_pw ""
# regadm list
        My Oracle Support username      <not configured>
        HTTP Proxy                      <not configured>
        HTTP proxy port                 <not configured>
        HTTP proxy user                 <not configured>
        HTTP proxy password             <not configured>