Solaris のシステム管理 (基本編)

SMF 管理およびプログラミングインタフェース

この節では、SMF の使用時に利用できるインタフェースについて簡単に説明します。

SMF コマンド行管理ユーティリティー

SMF には、SMF とやりとりしたり、標準の管理タスクを実行したりする 1 連のコマンド行ユーティリティーが用意されています。SMF の管理には、次のユーティリティーを使用できます。

表 18–1 サービス管理機能のユーティリティー

コマンド名 

機能 

inetadm

inetd によって制御されるサービスを監視または構成できます

svcadm

サービスインスタンスの有効化、無効化、再起動などの一般的なサービス管理タスクを実行できます

svccfg

サービス構成リポジトリの内容を表示および操作できます

svcprop

シェルスクリプトでの使用に適した出力形式で、サービス構成リポジトリからプロパティー値を取り出します

svcs

サービス構成リポジトリ内のすべてのサービスインスタンスのサービス状態を詳細に表示できます

サービス管理構成ライブラリインタフェース

SMF には、svc.configd デーモンを介してサービス構成リポジトリとのやりとりを行うための一連のプログラミングインタフェースが用意されています。このデーモンは、ローカルのリポジトリデータストアに対するすべての要求を判定します。サービス構成リポジトリ内のサービスとの最低レベルのやりとりの手段として、1 連の基本的なインタフェースが定義されています。これらのインタフェースを使うと、トランザクションやスナップショットなどのサービス構成リポジトリのすべての機能にアクセスできます。

多くの開発者は、SMF とやりとりするための一般的なタスクのみを必要としています。これらのタスクは、便利な機能として基本サービスの上位で実装され、実装にかかる負荷を軽減しています。