Solaris のシステム管理 (基本編)

Procedureサービスインスタンスを有効にする方法

サービスを有効にするには、次の手順に従います。サービスの状態変化はサービス設定リポジトリ内に記録されます。サービスがいったん有効になると、そのサービスの依存関係に問題がない限り、その有効な状態はシステムのリブート後も維持されます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. サービスの依存関係に問題がないか確認します。

    依存するサービスが有効になっている場合、サービスの依存関係に問題はありません。そうでない場合は、svcadm enable -r FMRI を使用して、すべての依存関係を再帰的に有効にします。


    # svcs -l FMRI|grep enabled
    
  3. サービスを有効にします。


    # svcadm enable FMRI
    

例 19–8 rlogin サービスを有効にする

この例の 2 番目のコマンドは、rlogin サービスを有効にしています。3 番目のコマンドの結果から、rlogin サービスインスタンスの状態がオンラインになっていることがわかります。


# svcs -l network/login:rlogin|grep enabled
enabled      false
# svcadm enable network/login:rlogin
# svcs network/login:rlogin
STATE          STIME    FMRI
online         12:09:16 svc:/network/login:rlogin


例 19–9 シングルユーザーモードでサービスを有効にする

次のコマンドは rpcbind を有効にします。-t オプションは、サービスリポジトリを変更しないモードでサービスを一時的に起動します。このリポジトリにシングルユーザーモードで書き込むことはできません。-r オプションは、指定されたサービスのすべての依存関係を再帰的に有効にします。


# svcadm enable -rt rpc/bind