各サービスインスタンスの名前は、障害管理リソース識別子 (FMRI) によって付けられます。FMRI には、サービス名とインスタンス名が含まれます。たとえば、rlogin サービスの FMRI は svc:/network/login:rlogin となり、ここでの network/login はサービスを、rlogin はサービスインスタンスをそれぞれ示します。
次の FMRI の形式はどれも同じです。
svc://localhost/system/system-log:default
svc:/system/system-log:default
system/system-log:default
また、SMF コマンドの中には、 svc:/system/system-log という FMRI 形式を使用できるものや、あいまいさがまったくない場合に、使用するインスタンスを推測するものもあります。適切な FMRI 形式を判断する方法については、svcadm(1M) や svcs(1) などの SMF コマンドのマニュアルページを参照してください。
通常、サービス名には一般的な機能カテゴリが含まれます。カテゴリには、次のものがあります。
application
デバイス
milestone
network
platform
site
system
また、従来の init.d スクリプトは、svc ではなく lrc で始まる FMRI (たとえば、lrc:/etc/rcS_d/S35cacheos_sh) で表現されます。従来のサービスは、SMF を使用して監視できますが、管理することはできません。
SMF を使用してシステムを初めてブートしたときに、/etc/inetd.conf に示されたサービスが自動的に SMF サービスに変換されます。これらのサービスの FMRI は多少異なります。変換された inetd サービスの構文は次のとおりです。
network/<service-name>/<protocol> |
また、RPC プロトコルを使用するサービスの構文は次のとおりです。
network/rpc-<service-name>/rpc_<protocol> |
ここで、<service-name> は /etc/inetd.conf に定義されている名前であり、<protocol> はそのサービスに使用されるプロトコルです。たとえば、rpc.cmsd サービスの FMRI は network/rpc-100068_2-5/rpc_udp となります。