GRUB ベースのネットワークブートを実行するには、PXE クライアント用に構成されている DHCP サーバーが必要です。また、tftp サービスを提供するブートサーバーも必要です。この DHCP サーバーは、ファイルサーバーの IP アドレスとブートファイル (pxegrub) を取得するために、DHCP クラスの PXEClient と GRUBClient に応答できるように設定されている必要があります。デフォルトでは、メニューファイルは /tftpboot/menu.lst.01ethernet-address です。このファイルが存在しないときには、 pxegrub は、DHCP オプション 150 が指定されている場合はそのオプションに戻り、指定されていない場合は /tftpboot/boot/grub/menu.lst ファイルに戻ります。
システムを Solaris ソフトウェアメディアからブートする場合、システムは自動的にブートします。
GRUB を使用して x86 システム上でネットワークブートを実行する前に、次の準備を行います。
システムをネットワークからブートするために必要なコマンドをインストールサーバー上で実行します。
クライアントシステムをインストールクライアントとして追加します。
詳細は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 4 章「ネットワークからのインストール (概要)」を参照してください。
DHCP サーバー上で、次の 2 つのオプションを使用して、DHCP サービスのクライアントマクロを作成します。
BootSrvA: svr-addr
BootFile: client-macro
dhtadm コマンドを実行するには、DHCP サーバー上のスーパーユーザー特権が必要です。
svr-addr はサーバーの IP アドレスです。client-macro は、クライアントの Ethernet タイプ (01) とクライアントの MAC アドレスに基づいて作成された、大文字の名前です。この番号は、インストールサーバーの /tftpboot ディレクトリで使用されるファイルの名前としても使われます。
client-macro には、コロンを含めてはいけません。
クライアントマクロは、DHCP GUI またはコマンド行インタフェースから作成できます。
クライアントマクロをコマンド行から作成するには、次のように入力します。
# dhtadm -[MA] -m client macro -d ":BootFile=client-macro:BootSrvA=svr-addr:" |
システムを再起動します。
ネットワークからブートするように BIOS に指示します。
GRUB メニューが表示されたら、インストールするネットワークインストールイメージを選択します。