Solaris のシステム管理 (基本編)

Procedurex86: GRUB ベースのブートをネットワークから実行する方法

GRUB ベースのネットワークブートを実行するには、PXE クライアント用に構成されている DHCP サーバーが必要です。また、tftp サービスを提供するブートサーバーも必要です。この DHCP サーバーは、ファイルサーバーの IP アドレスとブートファイル (pxegrub) を取得するために、DHCP クラスの PXEClientGRUBClient に応答できるように設定されている必要があります。デフォルトでは、メニューファイルは /tftpboot/menu.lst.01ethernet-address です。このファイルが存在しないときには、 pxegrub は、DHCP オプション 150 が指定されている場合はそのオプションに戻り、指定されていない場合は /tftpboot/boot/grub/menu.lst ファイルに戻ります。

システムを Solaris ソフトウェアメディアからブートする場合、システムは自動的にブートします。

始める前に

GRUB を使用して x86 システム上でネットワークブートを実行する前に、次の準備を行います。

詳細は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 4 章「ネットワークからのインストール (概要)」を参照してください。

  1. DHCP サーバー上で、次の 2 つのオプションを使用して、DHCP サービスのクライアントマクロを作成します。

    • BootSrvA: svr-addr

    • BootFile: client-macro

      dhtadm コマンドを実行するには、DHCP サーバー上のスーパーユーザー特権が必要です。

      svr-addr はサーバーの IP アドレスです。client-macro は、クライアントの Ethernet タイプ (01) とクライアントの MAC アドレスに基づいて作成された、大文字の名前です。この番号は、インストールサーバーの /tftpboot ディレクトリで使用されるファイルの名前としても使われます。


      注 –

      client-macro には、コロンを含めてはいけません。


      クライアントマクロは、DHCP GUI またはコマンド行インタフェースから作成できます。

      クライアントマクロをコマンド行から作成するには、次のように入力します。


      # dhtadm -[MA] -m client macro -d
      ":BootFile=client-macro:BootSrvA=svr-addr:"
      
  2. システムを再起動します。

  3. ネットワークからブートするように BIOS に指示します。

    • 特定のキーストロークシーケンスを使用してネットワークブートするように設定されている場合は、BIOS 画面が表示されたときにそのキーストロークを入力します。

    • ネットワークブートのために BIOS 設定を手動で変更する必要がある場合は、BIOS 設定ユーティリティーにアクセスするためのキーストロークシーケンスを入力します。その画面で、ネットワークブートのブート優先順位を変更します。

  4. GRUB メニューが表示されたら、インストールするネットワークインストールイメージを選択します。