Solaris のシステム管理 (基本編)

Procedurex86: 使用可能な ZFS ブート環境のリストを表示する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. システム上の使用可能な BE のリストを表示するには、次のコマンドを入力します。


    ~# bootadm list-menu
    

    # lustatus
    

    lustatus コマンドは、SPARC システムでも使用できます。


    注 –

    lustatus コマンドの実行時に次のエラーが表示される場合は、インストールを新たに実行したときに Solaris Live Upgrade が使用されなかったことを示しています。BE が lustatus の出力で認識されるようにするには、最初にシステムで BE を新しく作成する必要があります。


    # lustatus
    ERROR: No boot environments are configured on this system
    ERROR: cannot determine list of all boot environment names

    Solaris Live Upgrade を使用して UFS ルートファイルシステムを ZFS ルートファイルシステムに移行する方法の詳細は、『Oracle Solaris ZFS 管理ガイド』「UFS ルートファイルシステムから ZFS ルートファイルシステムへの移行 (Oracle Solaris Live Upgrade)」を参照してください。


例 12–12 lustatus コマンドを使って使用可能な ZFS ブート可能データセットのリストを表示する

次の例では、lustatus コマンドの出力は 3 つの ZFS ブート可能データセットの状態を示しています。デフォルトのブート環境は be1 であるため、これを削除することはできません。


# lustatus
Boot Environment           Is       Active Active    Can    Copy
Name                       Complete Now    On Reboot Delete Status
-------------------------- -------- ------ --------- ------ ----------
s10s_nbu6wos               yes      no     no        yes    -
zfs2BE                     yes      yes    yes       no     -
zfsbe3                     no       no     no        yes    -
#

BE が作成され、ブート可能になっている場合は、Is Complete 列に「yes」が表示されます。BE が作成され、まだアクティブになっていない場合は、この列に「no」が表示されます。 BE をアクティブにするには、luactivate コマンドを使用します。そのあとで lustatus コマンドを実行して、BE が正常にアクティブ化されたことを確認します。

詳細は、lustatus(1M) および luactivate(1m) のマニュアルページを参照してください。