Solaris のシステム管理 (基本編)

Procedureスーパーユーザー (root) になるか役割を引き受ける方法

スーパーユーザーになるか役割を引き受ける場合は、次のいずれかの方法を使用します。各方法では、スーパーユーザーのパスワードまたは役割のパスワードを知っている必要があります。

  1. 次のいずれかの方法でスーパーユーザーになります。

    • ユーザーとしてログインしたあとで管理ツールを利用する方法。

      1. Solaris 管理コンソールを起動します。

      2. Solaris 管理ツールを選択します。

      3. root としてログインします。

      この方法では、コンソールから任意の管理作業を実行できます。

      Solaris 管理コンソールの起動方法については、「ネームサービス環境で Solaris 管理コンソールを起動する方法」を参照してください。

    • システムコンソールでスーパーユーザーとしてログインする方法。


      hostname console: root
      Password: root-password
      #

      ポンド記号 (#) は、シェルにおける、スーパーユーザーアカウント用のプロンプトです。

      この方法では、すべてのシステムコマンドとツールに完全にアクセスできます。

    • ユーザーとしてログインし、コマンド行で su コマンドを実行してスーパーユーザーアカウントに変更する方法。


      % su
      Password: root-password
      #

      この方法では、すべてのシステムコマンドとツールに完全にアクセスできます。

    • スーパーユーザーとしてリモートでログインする方法。

      この方法は、デフォルトでは使用できません。システムコンソールのスーパーユーザーとしてリモートログインするには、/etc/default/login ファイルを変更する必要があります。このファイルの変更方法については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の第 3 章「システムアクセスの制御 (作業)」を参照してください。

      この方法では、すべてのシステムコマンドとツールに完全にアクセスできます。

  2. 役割になります。

    次のいずれかの方法を選択します。

    • ユーザーとしてログインし、コマンド行で su コマンドを実行して役割に変更する方法。


      % su role
      Password: role-password
      $

      この方法では、設定した役割がアクセスできるすべてのコマンドとツールを使用できます。

    • ユーザーとしてログインしたあとで管理ツールを利用する方法。

      1. Solaris 管理コンソールを起動します。

      2. Solaris 管理ツールを選択します。

      3. 役割になります。

      Solaris 管理コンソールの起動方法については、「スーパーユーザーまたは役割としてコンソールを起動する方法」を参照してください。

      この方法では、引き受けた役割がアクセスできるすべての Solaris 管理ツールを使用できます。