Solaris のシステム管理 (基本編)

プロジェクトでユーザーおよびリソースを管理する

ユーザーおよびグループを「プロジェクト」(システム使用率またはリソースアロケーションチャージバックの基礎として使用される、作業負荷の構成要素を示す識別子) のメンバーにすることができます。プロジェクトは、Solaris リソース管理機能の一部で、システムリソースの管理に使用されます。

Solaris 9 リリースを実行するシステムにログインするには、ユーザーはプロジェクトのメンバーになる必要があります。デフォルトでは、ユーザーは Solaris 9 リリースのインストール時に group.staff プロジェクトのメンバーになり、ほかのプロジェクト情報は設定されていません。

ユーザーのプロジェクト情報は、/etc/project ファイルに格納され、このファイルは、ローカルシステム (ファイル)、NIS ネームサービス、または LDAP ディレクトリサービスに保存できます。Solaris 管理コンソールを使用すると、プロジェクト情報を管理できます。

/etc/project ファイルは、ユーザーがログインするために必要ですが、プロジェクトを使用しない場合は管理する必要はありません。

プロジェクトの使用方法および設定方法については、『Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)』の第 2 章「プロジェクトとタスク (概要)」を参照してください。