Solaris のシステム管理 (上級編)

ポートについて

「ポート」とは、デバイスがオペレーティングシステムと通信するためのチャネルです。具体的には、端末やモデムのケーブルを物理的に接続する「コンセント」と考えると一番わかりやすいでしょう。

ただし、ポートは厳密には物理的なコンセントではなく、その実体はハードウェア (ピンとコネクタ) とソフトウェア (デバイスドライバ) からなっています。多くの場合、1 つの物理的コンセントが複数のポートを備えており、複数の装置を接続できます。

一般的なポートとして、シリアル、パラレル、SCSI (Small Computer Systems Interface)、Ethernet などがあります。

「シリアルポート」は、標準的な通信プロトコルを使用し、1 バイト単位の情報を 1 本の回線上で 1 ビットずつ伝送します。

RS-232-C または RS-423 標準に従って設計されたデバイスには、大半のモデム、文字端末、プロッタ、および一部のプリンタが含まれます。これらのデバイスは、同様に設計されたコンピュータのシリアルポートであればどれにでも、標準ケーブルを使用して接続できます。

1 台のコンピュータに多数のシリアルポートデバイスを接続する必要がある場合、システムに「アダプタボード」を追加しなければならないことがあります。アダプタボードは、ドライバソフトウェアを使用することにより、より多くの装置を接続できるための追加のシリアルポートを提供します。